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月の砂丘にふたり の商品レビュー

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2011/01/04
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“32歳、バツイチ、不眠症――” 離婚の痛手と不眠症及び会社からのリストラの気配に悩む祥子は、学生時代からの友人とのランチの席で、客の一人である若く美しい青年に一瞬目を奪われる。相手も祥子の視線に気づいたようで、一度にっこりと頬笑んだ。それで一瞬の邂逅は終わるはずだったが、会社の二次会からの帰り道、祥子は若い男に声をかけられる。睨みつけるために振り返った先に立っていたのは、昼間イタリア料理店で見かけた青年だった。 「一緒に住んでるコイビトと喧嘩して家出したんだ。帰るところがないんだ。だからおねえさんのとこに泊めてください」 ネット上での公開から話題を呼び出版された、アルファポリス恋愛小説大賞大賞受賞作。32歳という年齢の女性が抱えるあらゆる懊悩をこれでもかと詰め込んでいます。青年・天(そら)との恋愛模様もハラハラはしますが正直祥子さんに十年後の自分の将来を想起してしまいそれが痛いのなんのって。堅実に地味に臆病な自分を叱咤して一生懸命生きているのに、厄介な色恋にハマってグルグル状態です。祥子さんの境遇と現状マジ辛ぇ。 登場人物紹介、ストーリーの伏線と舞台設定まで調えて、起承転結の承まで文章を進めたところで本書は完。売れ行きがよろしくなかったようで、以降の続篇はサイトのパス制で更新されていくようです。どんな形であれ続きが読めるのは嬉しい。ただなんだろう、ネットで読んだ第三章途中まで感じていた昂奮や読んでいた間の意気込みが本書を手にしてる間は無くなっちゃっていて、読書熱って水モノだよなあと改めて思いました。(単に飽きっぽいだけ) 天が二十歳の青年にしては驚くほど包容力と寛容さに溢れていていいカップルだなあとは思うんですが、如何せんあまりに祥子さんから天への母性感情と天から実母への複雑な慕情を強調されるので、これは最後『トラッシュ』(著:山田詠美)のココとジェシーのように、擬似親子だけどれっきとした他人で、恋愛じゃないのにひどく官能的で甘美な、セックスは挟まないけど特別な男女みたいな特殊な関係性に落ち着いちゃうんじゃないかとハラハラ邪推しながら読んでいました。ど、どうなる…!取り敢えずまたちょくちょく作者様のサイトにお邪魔させてもらうようになりそうです。 ◆作中の気になった作品 『誰も知らない』(主演:柳楽優弥、監督:是枝裕和 2008年邦) 『天空歌』(著:永瀬清子)

Posted byブクログ

2010/01/31

超遅読な私でも一日で読破できました。サクサク読める。 気軽に読むにはとてもいい。 でも、色んな設定を説明して伏線を撒いて人物背景を紹介し終えた、よ~しこれで山場となる大事件を起こす下準備は整った!これからドカンと…と思ったら完。伏線が機能するヒマもねえ! 続巻は出る予定ナシで...

超遅読な私でも一日で読破できました。サクサク読める。 気軽に読むにはとてもいい。 でも、色んな設定を説明して伏線を撒いて人物背景を紹介し終えた、よ~しこれで山場となる大事件を起こす下準備は整った!これからドカンと…と思ったら完。伏線が機能するヒマもねえ! 続巻は出る予定ナシで、続き部分のWEB公開禁止…

Posted byブクログ