おろち の商品レビュー
「おろち」というタイトルに魅かれて手に取った。 嶽本野ばらさんの本は初めて。 ちょっと古い時代のお屋敷での、ホラーミステリー。 楳図かずおの「おろち」は、読んだ覚えはないが、 小説なので、寝る前の読書にはこちらの方がいい。 「おそろしい」の言葉が「おろち」になったらしい。
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下妻物語で有名な嶽本野ばら先生の作品。下妻物語は小説も映画も大好きで、小説は続編も読みました。 読み始めて気づきましたが、おそらく10年以上前に読んだことがあります。同先生の「鱗姫」も読了しておりますが、同じようなお話ですね。 ネタバレなしでざっくり言えばお金持ちの家に仕える執事...
下妻物語で有名な嶽本野ばら先生の作品。下妻物語は小説も映画も大好きで、小説は続編も読みました。 読み始めて気づきましたが、おそらく10年以上前に読んだことがあります。同先生の「鱗姫」も読了しておりますが、同じようなお話ですね。 ネタバレなしでざっくり言えばお金持ちの家に仕える執事視点のお話です。そのお家には代々受け継がれる、ある病があり…。楳図かずお先生の「おろち」を原案とした作品とのことで、どちらかというとホラーに分類されるのでしょうか?とりあえず「下妻物語」とは趣向が全く異なります。おそらく、こちらが本来の先生の作風といった風に見受けられます。 野ばら先生の作品の世界観が好きでいくつか読んでいますが、先生の描くお金持ちや貴族階級の人物が好きです。また、あらゆる小説の描写からファッションが大好きということが窺い知れますが、服装やヴィンテージの家具等の描写となると妙に細かく熱が入ったようになるのが面白いです。
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薄い本だけど、ボリューム感たっぷり。 最後の姉妹や執事の激白あたりが駆け足だった気もするけれど、全体に人間の業といったものが繰り返し描かれていて、よかったと思う。ちょっとおろちの存在がよくわからなかったかな…。 やはり野ばらちゃんは昔の方が面白い!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
葵様に使える執事の視点で進んでいく。銀幕スターとなった彼女はとうとう病を発病してしまう。門前家に代々伝わる病は治療法が見つかっておらず、西条は歯がゆい重いでそれを見届ける。 葵の娘の一草と理沙は仲良くしていたが、一草がデビューするとそれも崩れていく。理沙も男に誘われてデビューしようと持ちかけられるもそれを断る。葵が死んだ後、理沙は一草に恐るべき事実を告げる。なんと自分は門前家の娘ではないというのだ。自分だけが病にかかると絶望した一草は理沙に冷たく当たる。ボウガンで理沙を殺そうとするが、そこで理沙は笑う。一草が門前家の娘というのは嘘で、実は自分がそうだという。折角の綺麗な顔を焼いてしまった一草を馬鹿だと理沙は哂う。
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執事すきです。とくにプロローグ部分のふたりがすきだなぁ。姉妹の設定に何回もおどろかされました。野ばらさんすごいなぁ。うつくしい雰囲気がとてもよかったです。最後のほうはたいへんな感じでしたが、野ばらさんの筆のおかげかあまり気持ちわるさは感じなかったです。わお…と思ったけど、うん、執...
執事すきです。とくにプロローグ部分のふたりがすきだなぁ。姉妹の設定に何回もおどろかされました。野ばらさんすごいなぁ。うつくしい雰囲気がとてもよかったです。最後のほうはたいへんな感じでしたが、野ばらさんの筆のおかげかあまり気持ちわるさは感じなかったです。わお…と思ったけど、うん、執事の心情はわからなくはないかなぁ。
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謎の皮膚病を患う運命にある美貌の姉妹と彼女たちを見守る執事のお話。 相変わらず野ばらワールド全開。 ホラー的な要素もあり。 やっぱり人間が一番恐ろしい。
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恐ろしいながらすごく美しい女性達に 思わず身震いがした 美もある意味厄介な財産なのかしら そう思わず考えてしまった 原作読んでみたいです
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人間の内の恐ろしさがよく出ていた 得意な分野ではなかったものの、どんどん引き込まれていった という感じでした。 嶽本さんって、ウマイ!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
漫画のおろちはかなり昔に読んだことがあったので、なんとなく姉妹の行く末はわかっていながら読み進めました。 執事目線での語りで物語が展開され、違う雰囲気で読む事が出来て面白かったです。 最後の、執事の告白はなかなかびっくりしました。 撃たれた執事が死ななかったのは、門前家を存続させるためだったのかな?呪われた血は繋がって行くのですね。。あなおそろしや。。
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他者の美貌を嫉妬することは仕方ないことか。 呪われし血族へのさらなる呪い。 嶽本野ばらの素晴らしい筆致にて、 楳図かずおの不朽の名作が再現された。
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