一年だけの花嫁 の商品レビュー
ザックの元婚約者シンシアに対する複雑な感情を 徐々に癒していくレベッカ。 時に辛らつな言葉も。。。「行きなさい。しっぽを巻いて、逃げ出せばいいわ。そのほうが、人を思いやるよりも、ずっと簡単ですものね。でも、あなたに残されるのは孤独でからっぽの人生よ。もちろん、そこに私はいないわ」
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妻を求む―その小さな新聞広告にレベッカは目を丸くした。広告主が、十代の頃に憧れたザック・ホワイトローなのだ。年上の彼を振り向かせたくて、必死で追いかけたのを思い出す。23歳のわたしになら、目を向けてくれるかしら?ほのかな期待とともに彼を訪ねると、話は予想と違っていた。「1年以内に...
妻を求む―その小さな新聞広告にレベッカは目を丸くした。広告主が、十代の頃に憧れたザック・ホワイトローなのだ。年上の彼を振り向かせたくて、必死で追いかけたのを思い出す。23歳のわたしになら、目を向けてくれるかしら?ほのかな期待とともに彼を訪ねると、話は予想と違っていた。「1年以内に君が妊娠しなかったら、離婚する」そう言い切る彼にとって、欲しいのは子供で、妻ではないそうだ。身ごもれるかはわからない。愛されるかなんてもっとわからない。それでも胸にくすぶる想いに後押しされ、レベッカは決断した。 一年以内の妊娠を条件とした契約結婚もの。 ヒーローとヒロインは幼なじみで同じ牧場で育った。ヒロインはその頃からヒーローに恋心を懐いていたものの、けんもほろろに振られて別の場所で看護師をしていた。ヒーローの出した花嫁募集の新聞広告を見て、ヒロインはチャンスにかける。 婚約していた女性に裏切られた過去を持つヒーローは女性不信、それでも跡継ぎとなる子供は欲しいという我が儘ぶり。そんなヒーローの懐に入り込むヒロインは健気系、だったら常道だけど、このヒロインはけっこうしたたか。しっかり自分のやりたいことを主張するし、ヒーローにも要求する。もともと知らない仲でもないし、ヒロインのことをかわいくは思っていたヒーローは、なんだかんだ言いながらヒロインに振り回されている。そこがかわいいと言えばかわいいけれど、ヒロインの行動が鼻につく部分も。善良で優しいのはいいけれど、正しいと思ったことを押し通してしまうのは、協調性に欠けてみえる。
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