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興行師たちの映画史 の商品レビュー

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2017/05/08

面白かった。かくばった文体で読み進めるのに少し時間がかかったけど、そんな読書時間が全然楽しい。まずエグスプロージョン映画っていうテーマが楽しいし、世の中には知らない面白そうな映画たくさんある、見る方法がない作品が多い。柳下氏の知識量と考察力には感銘するばかり。

Posted byブクログ

2012/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

映画は芸術や産業ではなく、見世物だというスタンス。ある種の映画から受ける奇妙さやいかがわしさの理由が良く分かる。子供の頃に行った映画館の寂れた感じを思い出した。映画だけが娯楽だった頃、まさにこの本にあるような場所だったのだろう。翻訳本かと思ったら日本人が書いててビックリ。道理で読みやすい。エクスプロイテーションの歴史から来て、現代版のそれということで渡辺文樹が出てくると、あの変さも異常さも何か合点が行くような気になってしまう。ああそうだったのかと膝を打つような。打たないけど。地元の市民会館かなんかにも来てたけど、気になろうがなるまいが役に立たないと見たら一切金を出さない気風のあの街でどれほどの効果があったのか。矢沢でさえノリが悪いと言った県だからな。

Posted byブクログ

2016/03/13

興行モノであることを黙殺するオタ臭ぷんぷん映画評が主流の中「しょせん見せ物じゃん」と纏められる映画マニア視点の本。 だがさすが柳下さん、「しょせん」と言いながらも作品数と紹介数が豊富。 分類はエキゾ・やらせドキュメンタリ・フリークス・エロ映画・エスノ映画・ギミック・国際映画賞の箔...

興行モノであることを黙殺するオタ臭ぷんぷん映画評が主流の中「しょせん見せ物じゃん」と纏められる映画マニア視点の本。 だがさすが柳下さん、「しょせん」と言いながらも作品数と紹介数が豊富。 分類はエキゾ・やらせドキュメンタリ・フリークス・エロ映画・エスノ映画・ギミック・国際映画賞の箔づけ、などをハリウッド製を中心に時系列で紹介。 いかがわしい興行企画すらも含め、映画全盛期を愛でるように撫でます。 映画マニアでなければ書けない一冊です。 サブタイトル「全史」は吹かし過ぎかと。

Posted byブクログ