経済原論講義 の商品レビュー
マルクス経済学の基礎理論について解説している本です。 「はしがき」によると、著者は長年にわたって大学の講義で宇野弘蔵の『経済原論』をテキストに使用し、そのつどみずからの見解を織り込んで授業をおこなってきましたが、本書では宇野の『経済原論』の構成にある程度依拠しつつ、著者自身の立...
マルクス経済学の基礎理論について解説している本です。 「はしがき」によると、著者は長年にわたって大学の講義で宇野弘蔵の『経済原論』をテキストに使用し、そのつどみずからの見解を織り込んで授業をおこなってきましたが、本書では宇野の『経済原論』の構成にある程度依拠しつつ、著者自身の立場を積極的に押し出しています。 目を引いた箇所としては、労働価値説の理論的意義についてやや立ち入った考察が展開されているところが挙げられます。著者は、社会的な生産物連関がさまざまな商品の価格変動の重心を規定しているという発想に立ちつつ、こうした効率性を追求する資本のありかたが労働を編成しているという観点から、労働価値説の意義を解明しようとしています。 いちおう著者の講義内容にもとづく本で、マルクス経済学の入門書という体裁になっていますが、宇野や大内力などの解釈を踏まえつつ著者自身の問題意識が盛り込まれています。その意味では、平田清明編『経済原論―市民社会の経済的批判』(青林書院)などとおなじく、マルクス経済学の研究史について多少の基礎知識のある読者のための経済原論といえるように感じました。
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原論の第一手がこれ。完全に誤った。教科書がこれだったのだ。仕方ない。著者はどうしてこんなに難しく本を書けるのだろうか。そして縦読みなのが嫌だ。
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