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文章は接続詞で決まる の商品レビュー

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42件のお客様レビュー

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2024/08/24

文章は接続詞で決まる 著:石黒 圭 紙版 光文社新書 370 接続詞専門の解説書です。めずらしい プロの作家は、接続詞のよい使い手 旧来:接続詞とは、文頭にあって、直前の文と、接続詞を含む文を論理的につなぐ表現である ⇒ 本書:接続詞とは、独立した先行文脈の内容を受け直し、...

文章は接続詞で決まる 著:石黒 圭 紙版 光文社新書 370 接続詞専門の解説書です。めずらしい プロの作家は、接続詞のよい使い手 旧来:接続詞とは、文頭にあって、直前の文と、接続詞を含む文を論理的につなぐ表現である ⇒ 本書:接続詞とは、独立した先行文脈の内容を受け直し、後続文脈の展開の方向性を示す表現である 接続詞の論理は、論理のための論理ではなく、人のための論理である 気になったのは、以下です ■接続詞の役割 ・接続詞は、「読み手のためのもの」である ・接続詞の6つの機能  ①連結関係を表示する  ②文脈のつながりをなめらかにする  ③重要な情報に焦点を絞る  ④読み手に含意を読み取らせる  ⑤接続の範囲を指定する  ⑥文章の構造を整理する ■論理の接続詞   ①順接の接続詞     だから系 だから、したがって、ゆえに、よって、そのため、それで     それなら系 それなら、それでは、すると、そうすると、そうしたら、だとすると、だとしたら           そうしないと、そうでないなら、さもないと   ②逆説の接続詞     しかし系 しかし、だが     ところが系 ところが、にもかかわらず、それなのに ■整理の接続詞   ③並列の接続系     そして系 そして、それから、また     それに系 それに、それにくわえて、そればかりか、そのうえ、しかも、ひいては     かつ系 かつ、および、ならびに   ④対比の接続詞     一方系 一方、他方、それにたいして、反対に、反面、逆に     または系 または、もしくは、ないし、あるいは、それとも   ⑤列挙の接続詞     第一に系 第一に、第ニに、……     最初に系 はじめに、つづいて、ついで、その後、     まず系 つぎに、さらに ■理解の接続詞   ⑥換言の接続詞     つまり系 すなわち、つまり、ようするに、いいかえると、換言すると、いわば、いってみれば     むしろ系 むしろ、かえって、そうではなく、いな、というより、というか、かわりに、そのかわり   ⑦例示の接続詞     たとえば系 たとえば、具体的には、実際、事実、     とくに系 とくに、とりわけ、ことに、なかでも   ⑧補足の接続詞     なぜなら系 なぜなら、なぜかというと、だって、なにしろ、なにせ、というのは、というのも     ただし系 ただし、もっとも、ちなみに ■展開の接続詞   ⑨展開の接続詞     さて系 さて、ところで、それにしても、それはそうと、それはさておき     では系 では、それでは、じゃあ   ⑩結論の接続詞     このように系 このように、こうして、かくして、以上、結局     とにかく系 とにかく、いずれにいても、いずれにしろ、どっちにしても、どっちみち ■文末の接続詞   ⑪否定の文末接続詞     のではない系 のではない、名刺+ではない     だけではない系 だけではない、~だけ…のではない   ⑫疑問の文末接続詞     か、のか、のだろうか   ⑬説明の文末接続詞     のだ系 のだ、のである、のです、の、んだ、んです     からだ系 からだ、ためだ   ⑭意見の文末接続詞     と思われる系 と思われる、と考えられる、と言える     のではないか系 のではないか、のではないだろうか、んじゃない     必要がある系 必要がある、べきである、なければならない、てはないらない ■話し言葉の接続詞  対話での使用リスク   ①相手の発話権の奪う    というか、ていうか、つうか、てか、むしろ   ②言い方を訂正して気分を逆なでする    というか、ていうか、つうか、てか、むしろ    つまり、ようするに、ようは   ③逆接の使用で無用な対立を生む    でも、けど   ④自己正当化を目立たせる    だから、だって、たって~だもん 目次 序章 接続詞がよいと文章が映える 第1章 接続詞とは何か 第2章 接続詞の役割 第3章 論理の接続詞 第4章 整理の接続詞 第5章 理解の接続詞 第6章 展開の接続詞 第7章 文末の接続詞 第8章 話し言葉の接続詞 第9章 接続詞のさじ加減 第10章 接続詞の戦略的使用 第11章 接続詞と表現効果 主要参考文献 おわりに 索引 ISBN:9784334034733 出版社:光文社 判型:新書 ページ数:256ページ 定価:760円(本体) 発行年月日:2008年09月 2008年09月17日初版1刷発行 2008年11月25日3刷発行

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2023/08/09

文章をより正確に読み・書きするための基礎技術について学びたくて購入した。 文脈同士を繋ぐ接続詞全般について、書き言葉だけでなく、話し言葉の中での用法を紹介しており、興味深い内容だった。一方で、読み・書きの力を向上させるための、具体的な方法や注意点について、もう少し記載があるとあり...

文章をより正確に読み・書きするための基礎技術について学びたくて購入した。 文脈同士を繋ぐ接続詞全般について、書き言葉だけでなく、話し言葉の中での用法を紹介しており、興味深い内容だった。一方で、読み・書きの力を向上させるための、具体的な方法や注意点について、もう少し記載があるとありがたいと感じた。

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2022/03/08

タイトルの通り日本語における接続詞の役割を解説する本である。 書き言葉だけでなく口語体にも触れており、接続詞について多角的な視野からアプローチをかけている。 本書において特に眉唾物なのが、接続詞の使い方に人の性格が浮き出るということだ。「てか」を多様してしまう私は、飽きっぽいが機...

タイトルの通り日本語における接続詞の役割を解説する本である。 書き言葉だけでなく口語体にも触れており、接続詞について多角的な視野からアプローチをかけている。 本書において特に眉唾物なのが、接続詞の使い方に人の性格が浮き出るということだ。「てか」を多様してしまう私は、飽きっぽいが機転を効かせられる人間らしい。 このように、接続詞に対して特殊なアプローチをかける本書は座学としては大変面白い。しかし、本書はあくまで接続詞の役割や特徴を述べるに留めており、実際に整然とした文章を書けるようエスコートしてくれる性質ではないことに注意していただきたい。 言語学という側面から評価すれば星4をつけていたが、実践向きな内容を期待していたので厳しい評価に致しました。

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2022/01/02

接続詞との観点から文章術を見直す内容を伝授。 本文にもあるが、接続詞から文章構造を考えるというのは目からうろこであった。 接続詞の多様もダメだが、ないのも困る。 就活のワナ に紹介してあったので読んだが、とても役に立った。

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2021/07/05

生徒の文章を添削していると、しばしば座りの悪い接続詞の使い方に出会う。しかし、なぜその接続詞の使い方はおかしいのか、説明の仕方に苦心してしまうことがある。 本書はそんな「わかっている」けど、説明しようとするとまごついてしまう接続詞の効用について、例をふんだんにわかりやすく解説して...

生徒の文章を添削していると、しばしば座りの悪い接続詞の使い方に出会う。しかし、なぜその接続詞の使い方はおかしいのか、説明の仕方に苦心してしまうことがある。 本書はそんな「わかっている」けど、説明しようとするとまごついてしまう接続詞の効用について、例をふんだんにわかりやすく解説してくれている。 ただし、あくまで個人的なことだが、私は学生の頃から「わかっているつもり」の文法の話を読むのが、まどろっこしくて苦手だ……。 あくまで「わかっているつもり」だということも、わかっているだけれども。 そのため、なかなかはじめは興がのらず……。 とはいえ、上述のように本書は添削の時など接続詞の使い方を改めと噛み砕いて説明しなくていけない時に非常に有用だと思う。 一度読んで目から鱗というような読書体験を味わうというよりも、帯にもあるように小事典のように手元に置き、必要に応じてページを繰る方が本書の良さが表れるように感じた。

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2019/06/12

接続詞を解説した本は初めて。 そして、接続詞の種類の多さ、使い方のポイント、読み手聞き手に対する印象などわかりやすくまとまっている。文章を書く時に、話す時に参考にしたい内容が盛りだくさんの一冊。

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2018/11/04

接続詞の用法に迷うことが多いので、ヒントになるかと思って読んでみたが、結局、あまり考えず、自分なりに感覚的に書いていくのが性に合っているみたい。というか、接続詞以前に根本的に文章力ないからな、ワシ。

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2018/10/09

文章術の本を読もう企画(?)第2弾。 普段あまり意識しないままに接続詞を使っていたけれども,読めば読むほど接続詞を使うのは難しいなと思わされた。 各所で引用されている文章に新聞記事が多かったのはたぶん,短いけど内容がまとまっていること,論理的な文章であること,あたりが理由なんだ...

文章術の本を読もう企画(?)第2弾。 普段あまり意識しないままに接続詞を使っていたけれども,読めば読むほど接続詞を使うのは難しいなと思わされた。 各所で引用されている文章に新聞記事が多かったのはたぶん,短いけど内容がまとまっていること,論理的な文章であること,あたりが理由なんだろうなぁ。

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2018/07/25

文末の接続詞というの少しやり過ぎな気がする。接続詞の抑が他の品詞からの転用だとは言え、あれでは接続詞の定義が分からなくなる。 本全体も、専門書ではないから仕方がないと言えばそれまでだが、全体に薄く、随筆に近い印象を受けた。日経ビジネスで紹介されていて気になって購入したが、正直期待...

文末の接続詞というの少しやり過ぎな気がする。接続詞の抑が他の品詞からの転用だとは言え、あれでは接続詞の定義が分からなくなる。 本全体も、専門書ではないから仕方がないと言えばそれまでだが、全体に薄く、随筆に近い印象を受けた。日経ビジネスで紹介されていて気になって購入したが、正直期待外れに終わった。

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2017/02/13

あまり話題にはならない、「接続詞」に焦点を当てた新書。 1.2章では品詞としての接続詞、接続詞の機能の5つを紹介してから、3章から4種10分類をして解説している。 3章では「論理の接続詞」として、順接・逆説の接続詞の解説をしている。 4章では「整理の接続詞」として、並列・対比...

あまり話題にはならない、「接続詞」に焦点を当てた新書。 1.2章では品詞としての接続詞、接続詞の機能の5つを紹介してから、3章から4種10分類をして解説している。 3章では「論理の接続詞」として、順接・逆説の接続詞の解説をしている。 4章では「整理の接続詞」として、並列・対比・列挙の接続詞の解説をしている。 5章では「理解の接続詞」として、換言・例示・補足の接続詞の解説をしている。 6章では「展開の接続詞」として、転換・結論の接続詞の解説をしている。 7章では「文末の接続詞」、8章では「話し言葉の接続詞」、9章ではさじ加減、10章では戦略的効果、11章では表現効果として接続詞活用のポイントを解説している。 接続詞をなんとなく使うのではなくて、どのように使うのか、逆に言えば読むときや添削の際には重要なポイントになると思う。

Posted byブクログ