青い罠 の商品レビュー

阿刀田高【著】

2023/09/02

面白い事は面白い。
だが、古臭い感じもする。
現代の世相の方が世知辛くて過酷なせいもあろうか。
オチが読める作品もあったのは残念。
大学時代にハマっていて、期待値が大き過ぎたか。

2021/02/02

隣の女　　　　　　凶事
ギャンブル狂夫人　干魚と漏電
噓つき　　　　　　危険な絵本
猫を飼う女　　　女に向かない仕事
当たらぬも八卦　ホームタウン　　
運のいい男

ブラックユーモアとどんでん返しがテーマの短編集。これまでの中で「ワクワクする」作品が多かった。特に「隣の女」と「干魚と漏電」は、最後の数行になるほどと、ニヤリとしてしまった。

2020/08/30

高校時代に読んで、私が活字中毒になるきっかけになったものなのに、いま読むとつまらない。
オチを知っていても昔は何度読んでも面白かったのに。。
その年齢年齢で感じ方って変わるんですね。

2015/12/29

私の好きな短編集。
最後にすっきりはしない、「え？」という終わり方をするのですが、それもまたおもしろい。
決して主人公にとってハッピーエンドというわけではないんだよね。
ブラックユーモアで、また読み返したくなる本でした。

2014/12/24

2014年12月24日読了。ラスト数行にどんでん返しを仕込む、阿刀田高の短編小説集。ラストの「運のいい男」のみ別の短編アンソロジーで読んだことがある。作品からは昭和の香りが漂いさすがに印象は古いが、熟成された酒のような味わいもあり、ヒヤリとさせられる場面設定や心理描写、なさそうでありそうな状況など読み応えがあった。「干魚と漏電」とか、なかなかいい感じ。

2013/05/25

アマチュアの選評している位だからご自身の本はどれだけ面白いのかと思ったら…
つまらないわけではない
決して他人のことをあれやこれや言うほどではないのではと感じた。

2012/07/10

いい意味で期待を裏切ってくれる短編集。
お気に入りは「隣の女」と「危険な絵本」。
「隣の女」は「あぁ、そういうオチがつくのか」と意外性から好き。
「危険な絵本」は子供に本を与える際、内容に注意を払わないと痛い目に遭う。
教養を育んだり、感受性を高めたりする本だが見方を変えれば、これ以上ないくらい危険も伴うと言う意外性に魅せられた。

2011/09/02

どんでん返しにしてやられる一作。
短編の魅力が凝縮されたブラックな一冊だと思います。
「ギャンブル狂夫人」のオチは全く予想できなかった…

2015/09/12

終わりに付いている自作解説で短編小説のドンデン返しについて書かれている。
僕は短編小説が好きであるものの、どこがどのように好きかということを言語化したことがなかったので、この著者解説を読んで妙に納得した。
僕が短編小説を好んで読むのは「ドンデン返しのカタルシス」を求めているからなのかも知れない。
すべての作品でカタルシスを得られるわけではないが、キレイに決まった時の快い感覚を求めるのならば、短編小説でサクサク何作品も読んだほうがいいはずだ。