完全「国産」主義 の商品レビュー
北海道ワインの社長が書いた本。 昨今の食品偽装からワイン業界の話、日本の食料自給率、地域活性化の話など書かれていました。 やはり消費者の安い商品を買いたいという強い要望から食品の偽装など色々な問題が起こっているのではないかと感じました。 ワイン業界も上記の問題に直面しており、安...
北海道ワインの社長が書いた本。 昨今の食品偽装からワイン業界の話、日本の食料自給率、地域活性化の話など書かれていました。 やはり消費者の安い商品を買いたいという強い要望から食品の偽装など色々な問題が起こっているのではないかと感じました。 ワイン業界も上記の問題に直面しており、安く作らなければならないという課題があります。 そこで国産の原料ではなく安い海外産の原料を使って安く作るワインが多くなっているようです。 そして、日本にワイン法がないため輸入したぶどうで作っても、最終的に製造した場所が日本であれば国産と表示していいそうです。 上記のことは食品の偽装と同じようなことなのではないかと感じてしまいました。 前述のように輸入のぶどうが増えてくると、国産のものが売れなくなります。 すると、農家の方も作ってもしょうがないということになり作らなくなります。 これはぶどうの話ですが、他の野菜などでも同じことだと思います。 安い輸入品が国産事業を圧迫する→国内生産者の減少→国産の供給が足りなくなる→海外からの輸入品に頼る 上記の負の循環が問題だと指摘されています。 社長は北海道で地域活性化を図るためにこの会社を作ったとおっしゃっています。 国産主義の好循環は下記のような形だとおっしゃっています。 消費者が国産品を選ぶ→国産品の需要増加→メーカーが国産原料を使う→生産者が潤い国産品の供給増加 最近このよう流れになってきている気がします。 また、生産者と二人三脚で歩むということと常に対等な立場で考えるとかかれています。 これはなかなかできないことではないかと思いました。 私も常に感謝の気持ちを持つということを考えて毎日過ごしています。 色々なところに気を配り、常に感謝の気持ちを忘れないようにしたいと再度感じました。 最後に「私たちは皆、食という恵みを分かち合う、ひとつの大きな仲間なのです。」という言葉に感銘を受けました。 まずは日本からですが、世界中の人々は上記の意味で大きな仲間なのではないかと感じました。
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