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RIGHT×LIGHT(4) の商品レビュー

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あたしの大事な友達を。あたしの大切なひとを・・・・・・。

軽いタッチの学園パートとシリアスな本編が心地よい第4巻。今回は友月家のお家騒動に端を発し、様々な思惑が絡み合った怒涛の展開となった。冒頭のグループデート(?)で張り合う友月と冬上。ホントか冗談かわからない冬上の挑発にいちいち反応する友月が可愛らしい。その後、友月の命を狙う者が現れ...

軽いタッチの学園パートとシリアスな本編が心地よい第4巻。今回は友月家のお家騒動に端を発し、様々な思惑が絡み合った怒涛の展開となった。冒頭のグループデート(?)で張り合う友月と冬上。ホントか冗談かわからない冬上の挑発にいちいち反応する友月が可愛らしい。その後、友月の命を狙う者が現れてから友月家のことや後継者の争いなどが見えてくる。しかし、本巻のメインはこれではなく、もっと壮大な展開が待ち受けていた。アリッサの身体を依り代に暗躍する人物の正体や、アリッサの今後の行方、啓介の存在など、様々な事柄が次第に明らかになっていきながら、今後の鍵となるべき事柄や謎はあえて伏せてある演出がニクい。この適度な謎解き加減も本作の魅力あろう。なぜ≪天使王≫なるものを顕現させる必要があるのか?≪方舟≫の存在は?など、今後重要になってくるであろう事柄を垣間見せられながら次巻へのお楽しみとなっている。しかも、アリッサや友月が今回の戦いで生じたダメージも解決していないのである。さらに、啓介が自力で発現させた新たな魔術についても同様で、一つは大活躍したが、もう一つはやや失敗である。ただ、その失敗が驚きの展開を招いている。今まで啓介の頭の中で時折聞こえてきた、遭難した(とされる)妹の声が今後聞こえてくることは無いだろう。そして、アリッサに近しい人物の登場も示唆されている。緻密で複雑な要素が上手く絡み合い重なり合っており、今後の展開さえ破綻無く上手に運べば、もしかしたら名作に化ける可能性が出てきた。

DSK