デザイン物産展ニッポン の商品レビュー
本書の企画と構成を担当しているデザイナーのナガオカさんは、2008年から、すぐれたデザインの物産を47都道府県ごとに紹介する展覧会を毎年開催している。本書は、その記念すべき第1回の公式カタログだ。 デザイン物産展といっても、各都道府県のオシャレなものを紹介する安易なものではなく...
本書の企画と構成を担当しているデザイナーのナガオカさんは、2008年から、すぐれたデザインの物産を47都道府県ごとに紹介する展覧会を毎年開催している。本書は、その記念すべき第1回の公式カタログだ。 デザイン物産展といっても、各都道府県のオシャレなものを紹介する安易なものではなく、明確なコンセプトがある。それは「デザインにも、ふるさとがある」というもの。「その土地にあるさまざまなことから生まれた『デザイン』に対する気持ちや期待」があるのだとナガオカさんは、まえがきで書いている。 このコンセプトに沿って、本書では5つの切り口から「その土地のデザイン」を紹介している。まずは、伝統工芸品など「昔からあるもの」。2つ目は「昔からあるもの」にデザインが加わったもの。3つ目は、土地の特性を生かした食べ物や飲み物。そして4つ目は、映画祭や各種イベントなど、その土地にもともとなかったデザインの取り組み。最後の5つ目はタウン誌など地域独自のメディア、という具合。 ページをめくると、北海道から沖縄まで、右の5つの切り口に沿って、5つのデザイン物産が美しい写真と簡潔な文章で紹介されている。器やコップ、名刺入れ、スリッパなどなど、「これほしい!」というモノがあちこちに見つかるわけだけど、それは物欲というより使用欲を刺激されるような感覚だ。 さらには、ナガオカさんがセレクトした1泊2日の「デザイントラベルガイド」までついているというサービスぶり。日本再発見のバイブルとして、いつまでも重宝したい。
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その土地で生まれ、伝えられたもの。新しく生まれたもの。昔からあるものと新しいものと融合したもの。そんな日本各地域の『デザイン』が紹介されています。 見ているととても欲しくなるので、みやげ物探しにもよさそう。 軽く見ただけなので、機会があればまた読みたい。
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