おんな作家読本 明治生まれ篇 の商品レビュー
『明治生まれ篇』と銘打っておきながら、どうやら、シリーズものではないらしい。残念、と思ってしまうほど、面白かった。
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濃くて、強い、明治生まれの「おんな作家」16人の魅力と作品の読みどころをテキスト、カラー写真、イラストで紹介した文学案内本。取り上げた作家の「人物相関図」や、各作家のターニングポイント(年齢入り)が分かる「人生グラフ」、作家の好きだったものを写真で紹介した「お気に入り」、ミニ知識...
濃くて、強い、明治生まれの「おんな作家」16人の魅力と作品の読みどころをテキスト、カラー写真、イラストで紹介した文学案内本。取り上げた作家の「人物相関図」や、各作家のターニングポイント(年齢入り)が分かる「人生グラフ」、作家の好きだったものを写真で紹介した「お気に入り」、ミニ知識をまとめた「こぼれ話」なども収録。全154p(うちカラー127p)。ソフトカバー。単行本サイズ。 第一部 ◎強くて明るい庶民の娘 林芙美子 ◎乙女魂の代弁者 吉屋信子 ◎美の世界の女王 森茉莉 ◎ハイカラで渋好みのおしゃれ女子 中里恒子 ◎愉しがりやの永遠少女 城夏子 ◎熱中好きのモダンガール 宇野千代 第二部 ◎聡明な貴婦人 片山廣子 ◎女子文壇の大姉御 長谷川時雨 ◎らんちゅう童女 岡本かの子 ◎理系モダンな女の子 尾崎翠 ◎文学少女の原型 野溝七生子 ◎坂口安吾の想い人 矢田津世子 ◎女性エッセイストの先輩 森田たま ◎頭脳明晰な女の味方 山川菊栄 ◎明治生まれのお姑さん 幸田文 ◎『驢馬』のマドンナ 佐多稲子
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明治・大正の作品は好きだが、女性作家のものはなぜかあまり読まずじまい。しかし、この本を読んで、ちょっと女性作家のものも読んでみようかと思った。 現代よりもずっと制約が多かった時代だと思うが、ここに取り上げられている作家たちは、なかなかどうして・・・。 離婚、結婚、同棲を繰り返し...
明治・大正の作品は好きだが、女性作家のものはなぜかあまり読まずじまい。しかし、この本を読んで、ちょっと女性作家のものも読んでみようかと思った。 現代よりもずっと制約が多かった時代だと思うが、ここに取り上げられている作家たちは、なかなかどうして・・・。 離婚、結婚、同棲を繰り返しつつ、その間に子育てをして作品を書いて・・・・、と、我々よりずっと忙しくてめまぐるしい生活をしていたようだ。
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林芙美子・吉屋信子・森茉莉・宇野千代……明治生まれの女性作家を、作品だけでなく、人間関係・持ち物も交えて紹介していく、お洒落で可愛い作家論。 ****** 著者が「国語便覧が好き」だったというだけあって、年表だけじゃなく、関係図や豆知識、作家達のお気に入りの品などがカラーで載...
林芙美子・吉屋信子・森茉莉・宇野千代……明治生まれの女性作家を、作品だけでなく、人間関係・持ち物も交えて紹介していく、お洒落で可愛い作家論。 ****** 著者が「国語便覧が好き」だったというだけあって、年表だけじゃなく、関係図や豆知識、作家達のお気に入りの品などがカラーで載ってるのが、同じく便覧好きだった私にはたまりませんでした。 もちろん、文章面も素晴らしいです。 知らない人にも分かりやすく読めるし、所々鋭くも優しさにあふれた批評がしてある部分も、その作家を知っている人には「そうそう!」と頷けるのでは? 個人的には森茉莉を「自己完結した人」と表現されていた所に「うまいこと言うなぁ」と感心(あれ?上から目線?)しました。
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海月書林の市川さんの本。 デザインや挿絵や写真やその構成に並々ならぬこだわりを感じて、うれしくなる。わたしも授業中に便覧を読むのが好きでしたが、この本はまさにキュートな便覧という感じ。テキストも濃くていいです。
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丁寧に愛情を持って書かれた本。 女性作家のそれぞれの愛嬌を、現代の私たちにもわかりやすく描かれている。
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新聞の書評を見て気になったので読んでみました。 明治生まれの16人の女流作家たちについて語っています。 彼女たちが、どんな家に住んでいたか、どんなものを好んでいたか、 などなど、イラストや写真をふんだんに使って描かれているので、 とても読みやすくて、楽しいし、装丁も、きれいな色...
新聞の書評を見て気になったので読んでみました。 明治生まれの16人の女流作家たちについて語っています。 彼女たちが、どんな家に住んでいたか、どんなものを好んでいたか、 などなど、イラストや写真をふんだんに使って描かれているので、 とても読みやすくて、楽しいし、装丁も、きれいな色でお洒落〜♪ 宇野千代・中里恒子・林芙美子とかを除けば、 初めて聞いた名前の作家さんたちがほとんどで、 へぇー。。。。って感じでしたが、 みんな、こだわりの素的な暮らしをし、 乙女チックで可愛い人が多かったんだなって思いました。 そんな彼女たちが書いた本を、読みたくなってしまう1冊です。 そして、この本の作者である市川さんは、ウェブ古書店の店主なのだとか。。。 1978年生まれと、若いのに驚きましたが、 文章といい、こんな風に作家たちを素的に紹介している彼女の感性も、 とっても素晴らしい!。。。と思ったわけです。 この本を紹介していた書評家が、こんなことを書いていました。 「私の好きなもの」を紹介する、そこらへんのブログがつまらないのは、 「こんなものを好きな私って素的でしょ?」としか言ってないからです。 あらぁ。。。これって私のこと?。。。なんて思いましたねー(笑) つまり、素的なものの魅力を文章で伝えるためには、 いったん、自分を殺す勇気が必要なのだと。。。 その点で、この本は、よくできている、ということです。 この本を読むと、明治生まれの作家たちと、お茶したい気分になりますよ。
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