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殴られ屋の女神 の商品レビュー

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2011/11/25

人間社会は、他人を傷つける者と他人から傷つけられる者で成り立ち、その二者を愛と同情が融和させている。そんな感想を抱かせる作品。 ラストシーンもストーリーの流れ上仕方ないと割り切るしかないか。 全ての男がマザコンで、胎児の頃の腹の中の心地よさが忘れらんないという言葉は、映画「Buf...

人間社会は、他人を傷つける者と他人から傷つけられる者で成り立ち、その二者を愛と同情が融和させている。そんな感想を抱かせる作品。 ラストシーンもストーリーの流れ上仕方ないと割り切るしかないか。 全ての男がマザコンで、胎児の頃の腹の中の心地よさが忘れらんないという言葉は、映画「Buffalo‘66」の名シーンを思い出す。

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2009/10/04

「殴られ屋」・・・人に殴られてカネを稼ぐ商売。 そしてお金を払って人を殴りたいと思う人には、それぞれの事情があった。 諦め、打算・・希望が絶たれて暗澹たる気持ちになったとき、人は誰かを殴りたくなるのか。 殴られることで、その人の痛みを理解しようとする須崎。 実際はありえない商...

「殴られ屋」・・・人に殴られてカネを稼ぐ商売。 そしてお金を払って人を殴りたいと思う人には、それぞれの事情があった。 諦め、打算・・希望が絶たれて暗澹たる気持ちになったとき、人は誰かを殴りたくなるのか。 殴られることで、その人の痛みを理解しようとする須崎。 実際はありえない商売ではあるが、それぞれの短編に登場する人物の人間模様が面白かった。

Posted byブクログ

2016/08/05

先月『となりの用心棒』を読んで「今後手を出すべきかどうか・・・」と書き込んでいたのも忘れ、手を出してしまいました、池永陽。 で、感想はまたも同じで「今後手を出すべきかどうか・・・」(苦笑) アイデアや登場人物は良いんですよね。殴られ屋という商売も、確かに悩み多き人たちが集まって来...

先月『となりの用心棒』を読んで「今後手を出すべきかどうか・・・」と書き込んでいたのも忘れ、手を出してしまいました、池永陽。 で、感想はまたも同じで「今後手を出すべきかどうか・・・」(苦笑) アイデアや登場人物は良いんですよね。殴られ屋という商売も、確かに悩み多き人たちが集まって来て面白そうだし、美少年を配するのも良い。でも何かサラッと流れてる。最後の落とし方も唐突な感じがあるし。 もっと力のある作家さんのはずなんですが、安易に流されているのでしょうか?

Posted byブクログ

2009/10/04

1発千円の殴られ屋を始めたボクサー崩れの主人公、カラダ売って稼ぐ美少年、ヤクザから逃げ出して来たタイ人娼婦。日常からかけ離れた世界を、ちょっと憧れちゃうって思わせるような感じに書いてある。乱暴だけど実は優しい荒くれオトコ、とか、現実にはNGだけど、漫画の主人公ならカッコイイで済む...

1発千円の殴られ屋を始めたボクサー崩れの主人公、カラダ売って稼ぐ美少年、ヤクザから逃げ出して来たタイ人娼婦。日常からかけ離れた世界を、ちょっと憧れちゃうって思わせるような感じに書いてある。乱暴だけど実は優しい荒くれオトコ、とか、現実にはNGだけど、漫画の主人公ならカッコイイで済む、みたいのあるじゃん。

Posted byブクログ

2009/10/04

殴られ屋って商売は現実にもあるそうですが、どういう経緯でそれを始めようと思ったのか・・・。この小説の主人公・須崎ははっきりした目的があります。今までに3回だけ現れた女神の正体を知るため。偶然助けた少年・豊の部屋に転がり込んで、日々駅前に立って殴られます。客に時には力添えをし、時に...

殴られ屋って商売は現実にもあるそうですが、どういう経緯でそれを始めようと思ったのか・・・。この小説の主人公・須崎ははっきりした目的があります。今までに3回だけ現れた女神の正体を知るため。偶然助けた少年・豊の部屋に転がり込んで、日々駅前に立って殴られます。客に時には力添えをし、時に騙され、自分自身苦しい状況にいながらも手を差し出すことだけはやめない。「死ぬために生まれてきた子犬」かもしれないけど、人の栄養となって死ねるのなら本望だと思っているような節すらあります。哀れさすら漂う優しさに、なんでこういう人が幸せになれないんだと理不尽を感じます。ただやっぱりこの著者の書く女性が不自然。本当に「女神」なんですよね。女神がなにしようと心底好きだから崇め奉る。それくらい素晴らしい女性を求めるんでしょうかねぇ・・・。

Posted byブクログ