ジョーカー・ゲーム の商品レビュー

柳広司【著】

2020/12/20

昭和12年、かつて優秀なスパイだった結城中佐が開設したスパイ養成学校で訓練された学生たち。陸軍の暗号表を盗み撮った容疑、英国総領事は爆弾テロ計画と関係があるか、英国在留外交官に流したスパイ情報、上海勤務の大尉、たった一人で生きて行ける者。

己以外のすべてを捨て去り、あるがままの世界を自分自身の目で見る。スパイの心得、すごいです。軍との考え方の相違も際立っています。

2020/11/01

吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門を受賞。
昭和１０年代の陸軍。結城中佐がスパイ養成所としてＤ機関を作る。そこでの短編集。
殺すな、死ぬな。
とらわれるな。
スパイって大変だわー、二重スパイとかわけわかんなくなりそうだわ。
シリーズもののようなので、続けて読む。

2020/11/01

短編ミステリーです。
のですが読みごたえが半端なくあります。
原作を元にしたアニメを先に見たので、内容的にネタばれしているのですが、それでもおもしろい。
アニメとのストーリーの違いも楽しめました。

2020/05/15

2020/03/01読了
#このミス作品13冊目

全編スパイをテーマにした話。
独特のストーリーは面白かったが
ミステリーとしてはちょっと物足りないかな。

2019/05/13

　スパイ養成学校"Ｄ機関"。常人離れした１２人の精鋭。彼らを率いるカリスマ結城中佐。
?アメリカ人技師のスパイ容疑を暴く軍人佐久間をフォローする三好達、?英国人のスパイ
無実（ステッキを利用されていた）を暴く蒲生、?英国情報機関に捕らわれた井沢の脱出、
?軍内部の腐食を軍人に暴かせるのを何気なく支援した草薙、?独ソ二重スパイの死因調査を
卒業試験代わりに任された飛崎、５つのストーリ。

2018/06/08

“結城中佐の発案で陸軍内に設立されたスパイ養成学校“D機関”。「スパイとは“見えない存在”であること」「殺人及び自死は最悪の選択肢」。これが、結城が訓練生に叩き込んだ戒律だった。軍隊組織の信条を真っ向から否定する“D機関”の存在は、当然、猛反発を招いた。だが、頭脳明晰、実行力でも群を抜く「魔王」―結城中佐は、魔術師の如き手さばきで諜報戦の成果を挙げ、陸軍内の敵をも出し抜いてゆく。東京、横浜、上海、ロンドンで繰り広げられる最高にスタイリッシュなスパイ・ミステリー。”―内容紹介より。

2018/05/24

スパイ・ミステリーというジャンルの小説は初めて読みました。ストーリーの構成についても斬新でした。それぞれの短編は独立したストーリーでしたが、スパイ養成学校D機関と結城中佐という謎めいた組織と人物で繋がっている。この作品の世界観に徐々に引き込まれていくに十分な面白さでした。

2018/05/05

D機関シリーズの中で読み忘れていたので
遅ればせながら読んでみた。

短編集なのに、伏線がたくさんあり面白い。

スパイものはかっこいいね。

2018/02/25

短編5編からなるスパイ・ミステリー。
スパイ養成学校“D機関”の設立者である結城中佐がとにかく格好いい。
話はどれも独特の緊迫感があって面白かったです。
特に「ロビンソン」はドキドキでした。

2017/06/28

想像していたよりも格段に読みやすかった。

日本陸軍のスパイ集団の話で、連絡短編に近い。
思想、学問、体術など、徹底的に叩き込まれたスパイとして超エリートの彼ら。
スパイ養成所創立から、暗躍まで、話の広がり方は多岐に渡る。
最後の話だけどこか推理小説に近いが、
全体を通して、
ミステリアスかつ底知れない能力を持つスパイ達に魅せられた。

舞台は戦時中の日本だが、平成の世も、きっとスパイに類似する何かはありそうな気がする。