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韓国の悲劇 の商品レビュー

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2014/12/07

すごい。30年前の本なのに、今の日韓関係をも説明できる理由が述べられている。最近の嫌韓本は韓国の欠点をあげつらうものばかりだが、この本はなぜ相互理解ができないのかの理由を、歴史、宗教、血縁、経済という多面的な見方で説明している。面白い。

Posted byブクログ

2013/10/31

刊行直後の1985年に読了。当時は日韓の文化的軋轢に実感がなく、印象に残ったのは①借金経済、②過度の貿易依存性、③日本経済への従属性という韓国経済の脆弱性だった。その後も韓国経済は急成長を続けたが、こうした構造的問題は却って増幅し、今や韓国の全負債規模はGDPの3倍に当る3,00...

刊行直後の1985年に読了。当時は日韓の文化的軋轢に実感がなく、印象に残ったのは①借金経済、②過度の貿易依存性、③日本経済への従属性という韓国経済の脆弱性だった。その後も韓国経済は急成長を続けたが、こうした構造的問題は却って増幅し、今や韓国の全負債規模はGDPの3倍に当る3,000兆ウォンに迫り、対GNIの輸出入比率は2012年で112.7%に達している。今回再読して驚くのは、約30年前に執筆された本書が、既に日韓関係のねじれの淵源を是々非々で明らかにしているということである。もちろん著者は日韓関係の改善を志向し、ねじれを正常化するための様々な提案を行っている。しかし、その後も韓国は日本に対して一方的な主張を続け、日本もこれにまともな反論をすることなくたかられるままに借款を供与しあるいは資金を提供し続けた。著者が「グロテスク」と評した日韓関係は更に混迷の度を深め、本来自己主張を苦手とする日本人が「ヘイト・スピーチ」デモまで展開するに至っている。いつも「ヘイト・スピーチ」を繰り返している国民にはわからないだろうが、これは案外深刻な事態なのである。朴大統領が宣言したように、関係改善は今後「1000年」はないものと覚悟すべきなのかも知れない。

Posted byブクログ

2011/12/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本書のまえがきに、 「本書を繙かれる読者は、韓国人も日本人も、筆者を殺したくなるだろう。それと同時に、随喜の涙を流す。  もし、そうでないとすると、その人は、日韓問題=韓日問題を論ずる資格がない。」 とあります。 そうはならなかったので、僕には日韓問題を論ずる資格はないです。 いやあ、けどおもしろかった。 どうにもうまくいかない日韓問題の根幹がどこにあるのかを、歴史的に、社会的に、経済的に論じてます。 日本は昔韓国にお世話になりっぱなしだったんですね。 忘れてはいけないです。

Posted byブクログ