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幸福録 ないものを数えず、あるものを数えて生きていく の商品レビュー

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2024/06/25

曽野綾子さんの色々な著書からの文章集。 それぞれのテーマに沿った言葉が並びます。 ただその言葉だけですので、前後の背景が分からず、意味が理解し難いところもあります。 やっぱり1本の小説として読む方が良いかな。

Posted byブクログ

2022/10/19

人間とは執着することで自らを生きにくくする。ただそれさえも含めて人間らしさとして受け止め、こんなもんだと認める。自然の泰然さ、潔さ、自らもその一部であることにに気づく。むしろ苦境こそが人生を濃密なものにすると考える。そこから自然な感謝が生まれ、他愛もない日々の営みや工夫や気づきに...

人間とは執着することで自らを生きにくくする。ただそれさえも含めて人間らしさとして受け止め、こんなもんだと認める。自然の泰然さ、潔さ、自らもその一部であることにに気づく。むしろ苦境こそが人生を濃密なものにすると考える。そこから自然な感謝が生まれ、他愛もない日々の営みや工夫や気づきに幸せを見出だす様々な言葉・ヒントが綴られている。ドツボにハマってるな、と感じたときにふと読み返したい一冊。

Posted byブクログ

2013/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

曽野綾子さんの本、はじめて読みました。 裏のプロフィール写真をみるととってもおキレイな方で、銀座のママみたいな雰囲気。カトリック教徒で、日本郵政の社外取締役でもある方だそうです。 さてこの本の中身はというと、過去の著作などから一節を拾い、人生訓としてまとめたもの。抜き書きしているのでスラスラとよむタイプではなく、ほんとに拾い読みするタイプの書。 人間の「悪」の部分、また「矛盾」に目をむけつつ、そういうところを含めて人間だもの、という受け止め方をしています。 カトリックならではの考え方のベースと、日本人としての経験がベースとなった人生訓なので、仏教(もしくは多神教、無宗教)+日本人ならではのベースとはまたひと味違う、善・悪・矛盾の捉え方が面白い1冊です。 特に「悪」に対する捉え方、これはカトリックならではの部分も有ると思いますが「愛」を感じます。

Posted byブクログ

2010/09/22

某コミュでこの本のタイトルの言葉がよく引用されています。曽野綾子さんの多数の本の抜粋だけに、欲張りさで★1つマイナス。以降は本からの引用です。//深く幸福を感じる人はまた深く悲しみも感じる。一見反対に見えるその感情の滋味はどこかでつながっているようである。人間は自分がしたいことの...

某コミュでこの本のタイトルの言葉がよく引用されています。曽野綾子さんの多数の本の抜粋だけに、欲張りさで★1つマイナス。以降は本からの引用です。//深く幸福を感じる人はまた深く悲しみも感じる。一見反対に見えるその感情の滋味はどこかでつながっているようである。人間は自分がしたいことのためには必ず代価を払わなければならない。立派すぎるほど尽くした人はどうも世話した相手を少し恨んでいるような気配。謝る側だから自然に好意を残している。おびただしい死者たちが生きて力尽きたその方法は、大河のように自然なものであった。その偉大な凡庸さに従うことが実は人間の尊厳でもある。すべての仕事は必ず自分が相手の足元にいるという位置関係を体で自覚できる姿勢で続けることだ。偉い方の前でも萎縮することなく...世間的にあまり??されないような境遇にいらっしゃる方に対しても礼儀を失わず。幸福を感じる能力は不幸の中でしか養われない。日本人のように不幸は社会的に許されるべきではないという考え方も珍しい。会話は人生の大きな快楽だ。人は重い心配も舞い上がるほどの幸福もどちらも隠して電車に乗っている。瞑想とか沈黙とかは人間をその人らしくする。そこには一種の退屈があるからである。人とも物とも無理なく別れられるかどうかが知恵の証であろう。関しを持つということはそれだけで「愛」の初めだというのに。上等の愚痴が金になる商売なんて漫才と小説くらいなものだ。死はむしろ生き方を教えてくれるものなのである。人の噂に係わるということは所詮は人に時間をやってしまうことなのである。公平ではなかったから自分らしくなれた。幼児性はオールオアナッシング。自分の中に十分にあくの部分を??した時だけ謙虚にもなり相手の心も読め用心をし簡単には怒らずとがめず、結果として平和が保たれる。知っていることを知らない顔をするのは達人の領域である。自分を深めるのはどれだけ人生に感動したかである。祈りがないと人間は人間性を失う。待つ時間がないとものを考えなくなるだろう。多くの場合その偏りこそが、その人に社会にいるべき場所と任務を与えている。私たちが今日生きているのはほとんどが偶然の結果である。

Posted byブクログ