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13番目の物語(下) の商品レビュー

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16件のお客様レビュー

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2010/01/22

エンジェルフィールドの屋敷跡を見に行った『マーガレット』は、『アウレリウス』という男に出会う。彼は、お屋敷が火事になった夜に捨てられたのだった。「ほんとうのことを教えてほしい」彼は自分の物語を知りたがっていた。 残忍で衝動的な『アデライン』、彼女がどうしたら人を魅了する物語を書...

エンジェルフィールドの屋敷跡を見に行った『マーガレット』は、『アウレリウス』という男に出会う。彼は、お屋敷が火事になった夜に捨てられたのだった。「ほんとうのことを教えてほしい」彼は自分の物語を知りたがっていた。 残忍で衝動的な『アデライン』、彼女がどうしたら人を魅了する物語を書き出せる『ヴァイダ・ウィンター』になるのか・・それをずっと疑問に思っていた。 彼女に話を聞いているうちに、わたしの中にある考えがうかんできた。 そう、これは双子の姉妹の物語ではない・・少女は三人いるのだ。 凶悪なアデラインの中から時折顔を出す、霧の中の少女がずーっと気になっていました。現実に立ち向かわなくてはならない状況下において、隠れていた人格が表面にあらわれたのかと。でも、違ったのですね。実は誰にも(二人の使用人は除いて)その存在を隠したもう一人のそっくりな少女がいたんです。そして火事の惨劇の後、彼女は『アデライン』と呼ばれ、そうなった。 双子、捨て児・・それぞれの人生がリンクしあいながら、その人だけの物語となる。なかなか凝った作りだと思いました。淡々と描かれていながらも、特に後半は一気に読ませてくれました。

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2009/12/17

最初は単に語られなかった物語が語られているのを読んでいるといった感じだった それはそれで、とても面白かったけれど 最後に全てが明かされた時はビックリした 雰囲気も物語も魅力的でとても素敵な本だった

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2009/12/01

結末(核心部分)の予想を幾通りもする癖があるのだけれど、 これは予想できなかった。 静かなミステリーで心乱れる所がなくて好き。

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2010/02/24

幾重にも物語を身に纏わなければ生きていけなかったヴァイダの孤独。同じように孤独のうちに生きるマーガレットと、ゆっくりと心を通わせるようになる様にしみじみする。 マーガレットの独白部分では、比喩の使い方等あまり好きにはなれなかったが、ヴァイダの語る物語には思わず引き込まれる。 荒れ...

幾重にも物語を身に纏わなければ生きていけなかったヴァイダの孤独。同じように孤独のうちに生きるマーガレットと、ゆっくりと心を通わせるようになる様にしみじみする。 マーガレットの独白部分では、比喩の使い方等あまり好きにはなれなかったが、ヴァイダの語る物語には思わず引き込まれる。 荒れ果てた屋敷、家政婦、庭師、家庭教師、家庭医・・・いかにもな道具立て! 校正者の名まで記した本は初めて目にしたような。 ――The Thirteenth Tale by Diane Setterfield

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2011/10/11

下巻を読んだら★が一つ増えました。訳者あとがきにある著者の読書に関する文章が、また素敵です。ぜひ、読んでみてください。メリー・クリスマス!

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2009/10/07

後半に入って、今までの張られていた伏線が明らかになって、まさに佳境。そして結末へ・・・。 起承転結が良く出来たミステリーです。

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