ラス・マンチャス通信 の商品レビュー
先だって氏の手になる新書を読み、本作は是非と思っていたもの。ファンタジー大賞受賞作ってことで気になってはいて、もともと手元にあったものを読了。乱暴にくくればファンタジーってことになるかもだけど、ジャンル不詳な雰囲気が〇。ホラーな味わいも良い塩梅。恒川や飴村あたりが脳裏をよぎりまし...
先だって氏の手になる新書を読み、本作は是非と思っていたもの。ファンタジー大賞受賞作ってことで気になってはいて、もともと手元にあったものを読了。乱暴にくくればファンタジーってことになるかもだけど、ジャンル不詳な雰囲気が〇。ホラーな味わいも良い塩梅。恒川や飴村あたりが脳裏をよぎりました。インパクトは、語り起こしにとどめを刺すんだけど、終始飽きさせられることのない種々の奇矯な事象もいずれ捨て難い出来。でも件の新書を紐解くと、スタンスとしては飽くまで純文学、とのこと。エンタメ感たっぷりだけど、そう言われてみれば、村上文学に通じるところもあるような気が。まあ面白ければいいので、本作はバッチリです。
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こいつは……、久々に……、 病んでる文章に出会ってしまった。 ←褒めてる 特に第一章「畳の兄」のパンチ力がスゴイ。 二章くらいまではぞわぞわが止まらない。 終盤、主人公が成長するにつれて 行き場のない不安感は影をひそめますが 不気味さは根底に流れ続けます。 ぞわわ、ぞわわ...
こいつは……、久々に……、 病んでる文章に出会ってしまった。 ←褒めてる 特に第一章「畳の兄」のパンチ力がスゴイ。 二章くらいまではぞわぞわが止まらない。 終盤、主人公が成長するにつれて 行き場のない不安感は影をひそめますが 不気味さは根底に流れ続けます。 ぞわわ、ぞわわ(違)
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文体、世界観と衝撃を受けた作品。ザ・マジックリアリズム。 物語は「僕」の実家時代から始まって、家を出されどこかの町で仕事についたり施設に入ったりと舞台はぽんぽん変わるが、歪なおぞましい世界はどこまでも広がる。 どこまでも救いようのない陰鬱で痛ましい世界だが、くせになってひきこまれ...
文体、世界観と衝撃を受けた作品。ザ・マジックリアリズム。 物語は「僕」の実家時代から始まって、家を出されどこかの町で仕事についたり施設に入ったりと舞台はぽんぽん変わるが、歪なおぞましい世界はどこまでも広がる。 どこまでも救いようのない陰鬱で痛ましい世界だが、くせになってひきこまれる小説。
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ある少年の不思議な生涯を記した短編集。 としか紹介できませんw わけのわからない物体が出て来て、抽象的な表現、謎が謎のまま物語が進むんだけど、そこに不思議な吸引力がある。 読みやすいし理解しやすいのに、わけがわからないという奇妙な感覚に陥りました。 この話はどこに向かってるのだ...
ある少年の不思議な生涯を記した短編集。 としか紹介できませんw わけのわからない物体が出て来て、抽象的な表現、謎が謎のまま物語が進むんだけど、そこに不思議な吸引力がある。 読みやすいし理解しやすいのに、わけがわからないという奇妙な感覚に陥りました。 この話はどこに向かってるのだろう?みたいな。 この不安定感はちょっと他の作品では味わえません。おすすめです! 第一章から引き込まれること間違いなし!! ところで、目的買い以外でこのタイトルで手に取る人はいるのか?w
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姉の体の上に息荒くのしかかる「アレ」に手を下した瞬間から、僕の人生の歯車は大きく狂い始めた。 施設に収容され、理不尽な仕事でこき使われ、刻印された黒い染みに翻弄される、切なくも数奇な運命。 ついに流れ着いた山荘で見た衝撃のものとは…。 無垢な魂がさまようカフカ的幻想世界を、圧倒的...
姉の体の上に息荒くのしかかる「アレ」に手を下した瞬間から、僕の人生の歯車は大きく狂い始めた。 施設に収容され、理不尽な仕事でこき使われ、刻印された黒い染みに翻弄される、切なくも数奇な運命。 ついに流れ着いた山荘で見た衝撃のものとは…。 無垢な魂がさまようカフカ的幻想世界を、圧倒的なマジックリアリズムで描く異形のビルドゥングスロマン。 第16回日本ファンタジーノベル大賞、大賞受賞作、待望の文庫化。
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ガルシア・マルケスのようだとか言われてたけど私はチュツオーラやカフカ(城)を思い浮かべた。 日本ファンタジーノベル大賞は本当に外れがない! どれもファンタジーの枠にとらわれすぎていないし、ぎりぎりの線で現実と手を結んでいるような感覚を覚えてとても好きです。
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5章まであって主人公は「僕」であるが、5つの別の話だと言われても読めそうな気がする。5つの話のどれもが底が見えなくて怖い。何がどうなっているのかがわからなくて、漫然としていてそれでいて恐ろしい結末がありそうな・・・。取り立てて読まなくてもいい気もするのにいつの間にかじっとりとした...
5章まであって主人公は「僕」であるが、5つの別の話だと言われても読めそうな気がする。5つの話のどれもが底が見えなくて怖い。何がどうなっているのかがわからなくて、漫然としていてそれでいて恐ろしい結末がありそうな・・・。取り立てて読まなくてもいい気もするのにいつの間にかじっとりとしたものに巻きつかれて読み終わるまで囚われてしまうような話である。
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仕事が忙しくなって来たのに、睡眠時間を削って読んでしまった。 ものすごい吸引力だ。 わけのわからないものがたくさん出てきて、私はたぶん全ては想像できていないのに、何と言えばいいのか、そこから目が離せない。 タイトルをどこかで見かけた時にちょっと気になっていた本だったけど、こんなこ...
仕事が忙しくなって来たのに、睡眠時間を削って読んでしまった。 ものすごい吸引力だ。 わけのわからないものがたくさん出てきて、私はたぶん全ては想像できていないのに、何と言えばいいのか、そこから目が離せない。 タイトルをどこかで見かけた時にちょっと気になっていた本だったけど、こんなことならもっと早く読めば良かった。
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森見登美彦先生大絶賛と書いてあったので。「アレ」としか書かれていない兄、確かにカフカ的幻想世界。オトナのようなコドモのような、ノーマルなようなアブノーマルなような。不思議、不思議。そして黒いよ、真っ黒で真っ暗。
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