ユージニア の商品レビュー
過去の大量毒殺事件を背景に、その関係者たちから語られる言葉の数々。すべてが謎に包まれていて、本当におもしろくて、引き込まれるように集中して読み進めました。本当はどうなの?誰が犯人なの?早く知りたい!という思いで。でも結局、最後の最後まで「真相」は明かされぬまま。はっきりとした解決...
過去の大量毒殺事件を背景に、その関係者たちから語られる言葉の数々。すべてが謎に包まれていて、本当におもしろくて、引き込まれるように集中して読み進めました。本当はどうなの?誰が犯人なの?早く知りたい!という思いで。でも結局、最後の最後まで「真相」は明かされぬまま。はっきりとした解決を望みたい人(私もその一人)にとっては、すっきりしないものが残るかもしれません。
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人々の証言により構成される作品。 自分にとって美しく都合のいいように出来事を咀嚼し記憶する人間の性を改めて認識した。 冒頭の詩が私は好きだ。 ユージニアとは架空の国。桃源郷のようなもの。
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読み始めて終わるまで、何も進歩しない。何も解決しない。 ぼんやり終わってしまう。わざとこう書いているのであれば、恩田さんはすごい。
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読書の秋★ 久しぶりに活字を読んだけど、やっぱり恩田陸は読みやすい。読んでいくうちに作品の独特な世界観に引き込まれた。じわじわと怖さがきてとても不安になる感じ。 キャラクターも魅力的で、青澤緋紗子は特にミステリアスで妖艶なイメージ。だから最後の緋紗子には少しがっかりした。登場人物...
読書の秋★ 久しぶりに活字を読んだけど、やっぱり恩田陸は読みやすい。読んでいくうちに作品の独特な世界観に引き込まれた。じわじわと怖さがきてとても不安になる感じ。 キャラクターも魅力的で、青澤緋紗子は特にミステリアスで妖艶なイメージ。だから最後の緋紗子には少しがっかりした。登場人物がたくさんいて、一人称で語られていくので、最初は誰なのかわからないことが多々ある。 もう一度読み直したら新たな発見がありそうな作品。
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ユージニア、私のユージニア。私はあなたと巡りあうために、ずっと一人で旅を続けてきた。 冒頭の詩に☆1つ。こういうの好きです。 彼女の作品は正直、個人的な好みでは当たりハズレが大きいんですが、これは文句なしのアタリでした。不安な童話を呼んだときの肌触りに少しだけ似てる。 怖い。…...
ユージニア、私のユージニア。私はあなたと巡りあうために、ずっと一人で旅を続けてきた。 冒頭の詩に☆1つ。こういうの好きです。 彼女の作品は正直、個人的な好みでは当たりハズレが大きいんですが、これは文句なしのアタリでした。不安な童話を呼んだときの肌触りに少しだけ似てる。 怖い。……でも本当は怖い、のではなくて不安なんだと思う。彼女の作品は不安な気持ちにさせるのが凄くうまい。怖くて、でも何が怖いのがわからなくて、不安で泣きたくなる。呑み込まれそうになる。 評価としては☆4.5。ライオンハートと双璧なぐらいにスキかもしれない。
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これはぎりぎりで推理小説なんだと思います。 ある意味、芥川龍之介の「藪の中」をモチーフにした作品。 彼女の作品の多くは「藪の中」がモチーフのような気もしますが。 読み終わった後に、あぁ、わたしは世界を一つ読んだな。 そんな感想を持てる、 かなり読み応えのある作品でした。 ま...
これはぎりぎりで推理小説なんだと思います。 ある意味、芥川龍之介の「藪の中」をモチーフにした作品。 彼女の作品の多くは「藪の中」がモチーフのような気もしますが。 読み終わった後に、あぁ、わたしは世界を一つ読んだな。 そんな感想を持てる、 かなり読み応えのある作品でした。 まぁ、白黒はっきりさせたい人には向きませんでしょうね。
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数十年前に起こった名家の大量毒殺事件。唯一生き残った盲目の少女。その家のお手伝いさん。事件を小説にした女性。その兄。取材を手伝ったその後輩。事件を担当していた元刑事。町に住む者。いろんな人の証言により、少しずつ真実が明らかになっていく。
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緋紗子と満喜子の子供の頃に起きた大事件。 子供の頃には気付けなかった何かに、大人になってから気付く。 果たして犯人は誰?
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かつて名家を襲った大量毒殺事件を数十年の時を経て、事件に関わったと思えれる様々な人の目線で描かれていく。 特に盛り上がりもなく、ただただ淡々と・・・ 盛り上がりにかけると言ってしまえば、それまでだけど、恩田陸作品なので、こういう作品も何だか許されてしまう。 ただひたすら回顧録が続...
かつて名家を襲った大量毒殺事件を数十年の時を経て、事件に関わったと思えれる様々な人の目線で描かれていく。 特に盛り上がりもなく、ただただ淡々と・・・ 盛り上がりにかけると言ってしまえば、それまでだけど、恩田陸作品なので、こういう作品も何だか許されてしまう。 ただひたすら回顧録が続いていくので、本格ミステリーを求めている人には、ちょっとキツイかも・・・
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大量毒殺事件の真相に迫るという話。 この人の本はいつも、終わりがはっきりとしていない。 それにフラストレーションがたまることもあるけれど、今回のこれは、それでも納得できるものがあった。
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