地方の王国 の商品レビュー
図書館で借りた。 田中角栄の本の参考文献になってて、その繋がりで借りた本。70年代後半から80年代の地方の政治・選挙情勢についてまとめられた本だ。特に新潟・千葉・根釧・大隅・徳島・滋賀について記されている。 新潟はもちろん田中角栄を中心とする。元々は社会党が強かった地域らしく、そ...
図書館で借りた。 田中角栄の本の参考文献になってて、その繋がりで借りた本。70年代後半から80年代の地方の政治・選挙情勢についてまとめられた本だ。特に新潟・千葉・根釧・大隅・徳島・滋賀について記されている。 新潟はもちろん田中角栄を中心とする。元々は社会党が強かった地域らしく、そこから田中角栄がどのようにして伸びていったのかを分析されている。 千葉はハマコーこと浜田幸一を中心とした金満選挙。なぜお金が配られるのか、元々の漁村文化から見た観点は、(少なくとも私は)気付かなかった発見だった。 根釧は悲運の最期となる中川親子。徳島は後藤田・二木など、その土地特有の情勢が解説されている。 令和の今となっては、基本的に想像しにくい昔話でしかないが、広島の河井夫妻事件など、近年でも選挙買収事件はある。その根本文化を分析するのに非常に貴重な資料の一つではないかと感じた。
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世の中にはただものではない人がいます。この人がそうです。正直、疑っていました。しかし、この人は本物です。どの本を読んでも響くものがあります。ブックオフで購入する。再読です。以前は面白いと思いませんでした。しかし、今回は面白いです。やはり、この人はただものではありません。
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地方(田舎)の政治家と選挙と民の話。 政治学者もこういう現地取材という方法メインの本を書くんだなぁ。もう少し学術的な話も欲しかったが、読み物としては大変おもしろい。
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