特別な一日 の商品レビュー
本書は、「VIKING」という同人誌に1985年1月から1986年1月にわたって、「読書漫録」という題名で連載されていたものを集めたもの。 津野海太郎の本の感想に、津野海太郎は「スーパー老人」であると書いた。1938年生まれの津野が、いくつになっても、味わいのある本を書くことへの...
本書は、「VIKING」という同人誌に1985年1月から1986年1月にわたって、「読書漫録」という題名で連載されていたものを集めたもの。 津野海太郎の本の感想に、津野海太郎は「スーパー老人」であると書いた。1938年生まれの津野が、いくつになっても、味わいのある本を書くことへの驚きを表したものだ。 そういう意味では、この山田稔も「スーパー老人」だ。 生まれは、津野海太郎よりも早く、1930年生まれ。本書の連載は1985-1986年のことなので、まだ50代半ばのものであるが、その後も書き続けている。私はまだ読んでいないが、ウィキによれば、最新の著作は「門司の幼少時代」という書名で、2019年に発行されている。1930年生まれなので、89歳の老人の著作だ。 本書は、読書についてのエッセイ。昔は、達人的な本の読み手であり、かつ、味わいのあるエッセイを書く人が多かったのかなぁ、とあらためて思わせる。
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