弓と禅 の商品レビュー
前に図書館で借りたのがものすごく良かったので、買っちゃった。 意図しながら意図しないように振る舞う。何事にも囚われないように、しかも囚われないことにも囚われないように…って何だ。 格調の高い美しい文章だ。原文でも読みたい。ドイツ語かな。
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全ての道は禅に通ず。弓道を通して東洋の神秘を学ぼうとした学者の伝記。非常に難解な文章で書かれている伝記。
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以前禅に興味を持った時に読んだ本に引用されていたのでいつか読みたいと思っていたところ,この間この逸話を話す機会があったのでこの度きちんと読んでみることにした. 弓道について書かれてはいるが,メインは禅思想である.死を恐れないようになれば弓道が上手くいくようである(笑) ってかこん...
以前禅に興味を持った時に読んだ本に引用されていたのでいつか読みたいと思っていたところ,この間この逸話を話す機会があったのでこの度きちんと読んでみることにした. 弓道について書かれてはいるが,メインは禅思想である.死を恐れないようになれば弓道が上手くいくようである(笑) ってかこんなギリギリのこと現代人にゃ無理だよな. ジャックハマーと対戦する前の渋川剛気を思い出したことを付け加えておきます.
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高校生のころ、弓道部員であった私は、岩波文庫の「日本の弓術」を読んで、深く深く感銘を受けたのでした。私の弓は、よくなかったけれど、オイゲン・ヘリゲルの著者はいつも私の心の中にいた。さらに発展させ、深く弓道を考えたこの書、もっと早く出会い、読んでおくべきだった。
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弓道の精神性について、ドイツ人哲学者である著者が、師範に習い理解していく様が記載されている。 弓道は、もっとスポーツ的な要素が強いものと理解していたので、その衝撃が大きかった。
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現代の僕らが、スポーツとして考える弓っていうものは、やったことのない人であれば、たぶん、力いっぱいに弓を引いて狙いすまして矢を放ち、うまく的に当てることだけを考えるようなものとイメージしがちだと思います。しかし、古くからの日本の精神に基づいた――心の科学とも言われる仏教の教えが根...
現代の僕らが、スポーツとして考える弓っていうものは、やったことのない人であれば、たぶん、力いっぱいに弓を引いて狙いすまして矢を放ち、うまく的に当てることだけを考えるようなものとイメージしがちだと思います。しかし、古くからの日本の精神に基づいた――心の科学とも言われる仏教の教えが根底にありますが――この弓道というものには、そういった現代のロジカルなやり方とは正反対のやり方が正道とされている。師範も、著者が哲学をしていることをしって、そんな人は弓を極められるわけがないと、一度は教えるのを辞めようかとしたくらいだそうで、それくらい、頭を使ってどうこうしようというのは否定されるんです。じゃ、どうするんだよ、なんて馬鹿にするように言う人もなかにはいそうですが、きっと、この『弓と禅』を精読すると、そうともいえないことがわかるでしょう。スティーブ・ジョブズの愛読書でもあったそうですよ。
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平成26年7月4日ブクログ再開。 この本は昨年の大晦日から松の内辺りに読んだ本。 新大阪の猪飼弓道店で購入、帯の「S・ジョブズの愛読書」とかの言葉で手に取った、同じ名前の人もいるんやなと思ってたらスティーブ・ジョブズご本人でした。 禅に傾倒していたと聞いていましたが、こういう入り...
平成26年7月4日ブクログ再開。 この本は昨年の大晦日から松の内辺りに読んだ本。 新大阪の猪飼弓道店で購入、帯の「S・ジョブズの愛読書」とかの言葉で手に取った、同じ名前の人もいるんやなと思ってたらスティーブ・ジョブズご本人でした。 禅に傾倒していたと聞いていましたが、こういう入り口だったとは!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ひさびさに本当に興味深い本に出会いました。 単なる外国人が弓道を習う物語ではありません。 西洋文化と日本の文化の違いや、どのように歩み寄っていくかが、如実に描かれています。 日本人の私には本の内容が、すっと心に入ってきましたが、ドイツの方はどうだったんでしょうね。ちょっと気になります。
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論考的なものかと思っていましたが、実際は博士が仙台で教鞭を執っていた頃に師範に弟子入りして以来の体験記です。それだけに筆者と共に禅を会得していくような瑞々しい読書体験になります。5年10年してその年数分だけ老成して再読すればまた新たな発見があるのではと思います
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ヘリゲル「弓と禅」読了。カント主義者のカチカチドイツ人哲学者が、弓を得ようとする意志そのものすらを否定する弓道の師匠につき、禅の本質を修行する過程で東洋の本質を見つける本。西洋的な合理性だけでない逆の極にある価値観に触れられる貴重な本。
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