どうしても触れたくない の商品レビュー

ヨネダコウ(著者)

暗いっす・・・。

[ゴロー]

新しい職場に初めて出社した日、嶋はエレベーターで二日酔いの男と一緒になる。それが新しい上司・外川との出会いだった。図々しいように見えて気遣いを忘れない外川に惹かれる嶋だが、傷ついた過去の経験から一歩を踏み出せずにいる。一方外川も無愛想なのにかまうと可愛い反応をみせる嶋に惹かれていき・・・。

なんでしょう。嶋くんのトラウマのせいでどうしても全編暗くならざるをえないというか、その分ほんの小さな幸せが闇に灯るろうそくの明かりの様にじんわり胸に染みるというか・・・。いやしかし、これが某サイトで一番人気のBLマンガとは意外でした。結構みんな暗いの好きなんだなーと。いや、良い作品なんですけどね。

2022/09/10

切ない。初めて読んだ時には号泣した気がする。
ヨネダコウさんの描く登場人物の心理描写がものすごく好き。ストーリーもごく自然な流れで展開していくので、BLはちょっと…と思う方にも読んでみてほしい一冊です。

2022/05/26

上司×部下
ガサツだけどおおらかな上司と繊細で傷心の部下とそれを取り巻く人間模様のバランスが好き。
静かに丁寧に展開していくので派手さはなく、けれどそこがいい。
BLの醍醐味がしっかり感じられる作品。
BLである必要ない作品も好きだけどやはり同性ならではの葛藤は大好物だなと再認識。
人に勧められて初めて紙で購入した思い出深い本。
私の中で商業BLの原点にして頂点。
BL作品で初めて泣いたのもこれだった気がする。

2022/09/22

いきなりキスとか好みではないんだけど、わたしもノンケの外川さんがあんまり落ち着いてるからなんだかバカらしくなりました。
かわいくねーなぁと言ってるのに流れるようにキスする外川さん。嶋くんと拗れてしまったとき、もう絶対駄目だと思った…って言った外川さん。ただの好奇心だけでヤっちゃう軽い雰囲気だけど、壮絶な過去を持っている外川さん。
幸せになれましたか？幸せですか？不器用でツン多めなかわいい嶋くんと、一生を終えてもずっとずっと想い合って愛にあふれていてほしい切実に

スピンオフ【それでも、やさしい恋をする】へ

2022/05/01

切ない。
初めてヨネダコウさんの作品を読んだのですが、こんなにグッとくるとは何故か思ってなかったので、不意打ちを食らった感じでジーンとしています。

忘れることのできない記憶を抱えながらも、嶋の不器用な想いを受け止める外川が、めちゃくちゃかっこいい！

2020/08/30

ヨネダコウ先生の名作。後半は涙が止まらない。
禁煙のタバコを引き出しから見つけ、嶋が泣き崩れるところはこちらも堪えられなかった…トラウマを抱える嶋と、辛い過去を乗り越えてきて今を生きる外川、二人が出会えたことに感動してしまいます。
同僚の小野田の役どころもよかったなあ。
ひとつひとつのセリフが胸に刺さり、切ない描写にぐっとくる。他の作品には真似できない、切なくて温かい素敵なBL。

2019/11/19

小野田くんの方から読んだのであった。
最悪の出会いだと感じたのに、近付いてはいけないと心は警告していたのに、堕ちた。
外川さんの持つ傷の深さにも負い目や引け目を感じたから、余計に逃げた嶋くんも相当に優しいひとなんだよ。
愛することにぶきっちょな嶋くんに嫌がられるくらいの愛情でくるんであげて欲しいなあ。

小野田くんが恋してたのはこの頃かと思うと、むぐぐぐぐってなってしまうのであったよ。

2019/11/15

過去がぼちぼち壮絶なノンケの外川と、恋愛で傷ついて人に心を開かない嶋の恋模様。

先に『それでも、やさしい恋をする』を読んで嶋や外川の存在を知ってはいたけど気になるキャラではなかったので読み始めも何とも思わずにいたけど、進めていくと外川が中々優しい人だとも分かって最後は胸ギュゥウウウンってなってました。

小野田カップルよりいいわ、この2人。
個人的にノンケ外川の優しさが最高にツボ

2019/10/28

新しい職場に初めて出社した日、嶋はエレベーターで二日酔いの男と一緒になる。それが、新しい上司・外川との出会いだった。無遠慮で図々しいように見えて、気遣いを忘れない外川に惹かれる嶋だが、傷ついた過去の経験から、一歩踏み出せずにいる。一方、忘れることのできない記憶を抱えながらも外川は傷つくことを恐れず、嶋を想う心を隠さない。好きだけど、素直にはなれない・・・不器用な想いの行方は?

あまあまというよりは切ない話なんだけど、傷付いた大人たちが大切にしたいと思える相手に出会って近付いていく様子が丁寧に描かれている作品。スピンオフ作品の「それでも、やさしい恋をする」もめちゃくちゃ大好き!!それと実写映画もめちゃくちゃ良かったよ!!

2019/07/08

作中で描かれる遠恋の温度感で、本作がひとつの完成された寓話であることを知る。ジャンルの入り口としてこれ以上に適当なものがあるかと思わされる完成度。