「無思想人」宣言 の商品レビュー

大宅壮一(著者)

2015/03/02

民衆の意見を集めてわれわれは何をしているのか？
何ゆえ意見というものを、銘銘が表現することの自由を人類は求めたのか？

多様な意見というものでも
分類され結局いくつかのまとまりとして束ねられていく

抽象化されたり、希釈化されたりしていったものの中から、新たな回路を見出そうとする

人類の進歩･発展という表現がこれまでの、また現在の変化に妥当な使用かどうかは正確なところの判断はできないにしろ、随時点で一応の把握をし、発生する諸問題と対峙していく次第である（あった、これから先もあるかもしれない）。
ただ、問題を問題とせずとも

また安定･平穏をそれとせずとも人間は済ますことができる。
捉え方、考え方をうまく変えていいほうに考えろと
ことに人は追い詰められたときに教え諭される。
ただこの方法が逆も然りということは
案外見落とされがちであるし、触れられたり用いられたりしいないものである。

.....
問題として認識するまで、されるまでには、ある程度の量的把握がおそらく必要とされるのであって民衆がそう認識した場合
対象となる事象が問題であるという認識された命題に変わる。

何を問題にしましょうか？」
という点もおそらくは民主主義が内包するひとつのものではないだろうか？