W・B・イェイツとオカルティズム の商品レビュー

島津彬郎(著者)

2017/08/08

イェイツは、いわゆる「東」と「西」の狭間に位置し、どちらにも振り切れていないからこそユニークであり、ノーベル文学賞を得た。その葛藤の表象のような作品に時間を費やす価値もあるだろうが、むしろ、スウェデンボルイやベーメ、鈴木大拙などの著作の方が読むに値するのではないかと思われた。