ゴジラ の商品レビュー

芸術・芸能・エンタメ・アート(その他)

2014/11/07

１９８４年、東宝映画の出版事業部が映像以外のメディア媒体に進出、自社作品で人気の高い怪獣映画の秘蔵スチルやポスター、販促物等のアイテム、シナリオ、スタッフインタビューなど豊富なデータを網羅したマニア対象の書籍をムック形式で刊行した資料集の第一弾は新作『ゴジラ』。
1975年3月に公開された『メカゴジラの逆襲』を持って低迷する邦画業界の中にあって、東宝も予算がかかる怪獣映画を封印することを決定。以来9年間の歳月をかけて東宝が地道に行ってきたメディアミックス戦略によって『ゴジラ』をスクリーンに復活させるべくムーヴメントを起こした。
１９８４年１２月１５日公開のシリーズ第16作『ゴジラ』では原点回帰を謳い第1作のテイストを踏まえ、ゴジラ以外の怪獣は登場せず、再びゴジラは人類にとって恐怖の対象として描くことでマニアや新たなファンを獲得するべく、ハードなストーリーで映画化された。その製作経緯やシナリオ、絵コンテ、ミニチュア製作用図面、秘蔵スチル等の映像資料を余すことなく詰め込み、自社編集を最大の強みにした構成。