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乳児の対人世界 理論編 の商品レビュー

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2024/05/31

 ものすごく大事なことが書いてあるが、いまいち表に出て紹介されることが少ないと感じるのは、難解だからかもしれない。読み方としては、「訳者付記」から読んだほうが良いように思う。ここに骨組みが書かれている。続いて7章、この本の考え方において何が最も大事か?が、ここに書いてある。そして...

 ものすごく大事なことが書いてあるが、いまいち表に出て紹介されることが少ないと感じるのは、難解だからかもしれない。読み方としては、「訳者付記」から読んだほうが良いように思う。ここに骨組みが書かれている。続いて7章、この本の考え方において何が最も大事か?が、ここに書いてある。そして読みやすい。あとはそこに紐付けるように読んでいけば何となくはわかる。  共感と情動調律の何が違うのか?p170 そして、生気情動と芸術論の繋がりp183 など、面白い箇所がいっぱいだ。  共にあること=対人コミュニオンの機能こそ、調律の最大の目的だとのこと。これはやはり、種への貢献への欲動に繋がるものではないだろうか?だからこそ生まれた時からそれを叶えるための機能が備わっている。  言語化された体験には、責任が伴うp209。それは生気情動を刺激しうる。それを避けるために黙過が生じるのかもしれない。同等のしんどさを感じれば感じるほど共構築的に黙過は促進されるのかもしれない。

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2009/10/07

sternの本をやっと読み終わった。 愛着理論をやっているものとしては、以前から是非読んでおかなくてはと思っていたのだが、どうも難しそうで近づきがたかったので、読まずにいた。 しかし、fonagyらによるイギリスを中心とする現代愛着理論家が提唱するself-reflective ...

sternの本をやっと読み終わった。 愛着理論をやっているものとしては、以前から是非読んでおかなくてはと思っていたのだが、どうも難しそうで近づきがたかったので、読まずにいた。 しかし、fonagyらによるイギリスを中心とする現代愛着理論家が提唱するself-reflective functionの概念をきちんと理解するためには、sternの表象モデルについても理解しなければいけないと思い、ようやく手をつけ始めた次第である。 予想通り、難解。よくわからん。 とりあえず、sternがfreud以降の精神分析を乳幼児期にまで適用、応用するために新たな知見をもたらしたこと、愛着理論や対象関係理論を包含する新たな分析理論を打ち立てた事、対象関係論における分離−個体化理論に異議を唱えた事、さらには、実証研究データをもとに、分析理論における新しい乳幼児観を提供した事、かな?間違ってない? 全然わかった気がしない。 だけど、なんかすごい事考えたりしたんだろうっていうことはわかった。 理論編の最後に、訳者がsternの理論をわかりやすくまとめて解説してくれているのがあったので助かった。 あと何度か読まなければならないかもしれないなぁ。

Posted byブクログ