ニュージーランドを知るための63章 の商品レビュー

青柳まちこ【編著】

2024/01/02

図書館で借りた。
南半球、南太平洋に浮かぶ日本に似た島国・ニュージーランド。エリア・スタディーズシリーズの1冊だ。
比較的皆が「あぁ、あのニュージーランドね」と知名度はあるので、話は早い。自然、先住民マオリ、ヨーロッパ人の到来、近代史、産業面、政治政策・文化、日本との関係…章構成自体はエリア・スタディーズのオーソドックスなもの。そこからニュージーランドの個性を覗き見る。
そんな背景から入るので、どうしても驚きの新発見というのは少ない。その中でも、いくつか発見があった。この本の魅力はそこだろう。
そもそも先住民が訪れたのも最近である、という歴史や、ヨットスポーツにおける活躍など…まだまだ知らない事も多いと勉強できた。

2023/02/21

少し古い本なので、情報が変わっているところもあるかもしれないが、ニュージーランドの歴史や文化、社会政策について学ぶことができた。

日本と違って、
先住民の人たちの人権をしっかりと守っていること、
環境に配慮した、自然を守るための政策、
誰もが生きるために必要な社会保障の充実、
教育のあり方やジェンダー平等など、
手本にしたい点がたくさんあった。

特に政治のあり方が素晴らしい！
間違いがあったらそれを認め、軌道修正していく過程は、日本の政治家たちに見習ってほしいものだ。

ニュージーランドの社会政策はあらかた知っていたが、本著を読み、改めてニュージーランドにものすごく惹かれた。

2018/01/06

ニュージーランド旅行のために読破。日本の３分の２の面積に４００万人の人口。マオリが１２００年ごろにクック諸島付近のポリネシアから入植。西洋人はタスマンが１６４２年に発見、クックが１７６８年に上陸。に1８４０年のワイタンギ条約でイギリス領に。１８５２年に自治植民地、１９４７年に独立国。イギリスとの貿易が多い間は景気が良く、手厚い社会保障を実施。公的年金、所得補償が充実していたが、イギリスがＥＣ加盟後は財政的に厳しい。乳製品，肉類，木材・木製品，果実類，水産品，ワイン，機械類，羊毛類で輸出の6～7割程度を占めている
他国を勉強するのに、観光旅行は良い動機となる。