椅子 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
椅子の歴史、設計、製図、材料、そして、意匠登録までを説明した本。美術品としての椅子ではなくて、実際に座る椅子について書かれている。 この本を読むと、椅子の製作過程を理解できる。この本では、まず椅座時(椅子に座った状態)の人体を紙に写とり(ちなみにこの時使われる椅子は、1967年に小原研究室と寺門弘道が発表した六種類の椅子のプロトタイプを使っていた)、自分の体の形をとってから、椅子の設計を開始。ハイバック、ローバック、ヘッドレストの位置などを決める。このやり方は服を作るときに、実際に服を着る人の体を採寸をし、型紙を作る工程と似ている。この後縮小版(1/5)の椅子を作り、椅子の形を確認してから、1/1のスケールで製図。作図は製図板などの道具を使って、側面図、正面図、上面図(必要によっては、部品図も)を作図。とても興味深かった。
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椅子(人間工学・製図・意匠登録まで)山海堂の絶版による改訂版。 筆者の主催する椅子塾の展示会には受講生(卒業生)の自作椅子が展示され、その完成度の高さに驚いた。
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