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高齢化社会と法 の商品レビュー

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2018/10/09

本書は東京大学法学部が2006年度に8回にわたって行った市民向け連続講演会の内容をまとめたもの。 最初の3つのテーマを研究者、残りを現職の行政実務かまたはその経歴を持つ人が担当し、高齢社会における法と政策を概観したもの。 テーマと担当者(肩書は当時)は下のとおり。 第1章 高...

本書は東京大学法学部が2006年度に8回にわたって行った市民向け連続講演会の内容をまとめたもの。 最初の3つのテーマを研究者、残りを現職の行政実務かまたはその経歴を持つ人が担当し、高齢社会における法と政策を概観したもの。 テーマと担当者(肩書は当時)は下のとおり。 第1章 高齢化社会と法       岩村 正彦 東京大学法学部教授 第2章 高齢化社会と政治       田邊 國昭 東京大学法学部教授 第3章 高齢化社会と消費問題・成年後見       大村 敦志 東京大学法学部教授 第4章 高齢化社会と社会保障政策       辻 哲夫 厚生労働省事務次官 第5章 高齢化社会と医療政策       島崎 謙治 国立社会保障・人口問題研究所政策研究調整官 第6章 高齢化社会と労働法政策       濱口 桂一郎 政策研究大学院大学教授 第7章 高齢化社会と住宅政策       依田 晶男 国土交通省住宅局住宅政策課長 第8章 高齢化社会の中の少子化対策       増田 雅暢 前内閣府少子化社会対策担当参事官 市民向けの講演会をまとめたものだから、タイトルからイメージされるほど内容は堅苦しくはなく読みやすい。 とくに第1章、2章、3章、4章、6章、8章が面白かった。 なんだほとんどの章だな。論集でこれだけ高い確率でヒットすることはあまりない。 高齢化問題はいまやどこでも論じられているテーマだが、議論するにあたって、この本にあるぐらいの知識は前提として持っているべきだと思うのだが(特に第4章)、実際はどうだろうか。

Posted byブクログ