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「三国志」の人物学 の商品レビュー

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2012/07/20

「「三国志」の人物学」3 著者 守屋洋 出版 PHP文庫 p123より引用 “孔明も仲達も、「怯」と批判されながら、負けない戦い方に徹 することによって、智将、名将の評価をかちえたことを忘れては ならない。”  中国文学者である著者による、三国志の人物について書かれた 一冊...

「「三国志」の人物学」3 著者 守屋洋 出版 PHP文庫 p123より引用 “孔明も仲達も、「怯」と批判されながら、負けない戦い方に徹 することによって、智将、名将の評価をかちえたことを忘れては ならない。”  中国文学者である著者による、三国志の人物について書かれた 一冊。 人間関係についてから個々の人物についてまで、有名なエピソー ドを交えて解説されています。  上記の引用は、司馬仲達について書かれた項の中の一文。 他人の評価を気にせず、いかに損失を出さずに済ませるか、難し いことだと思います。周りの人からどう思われているかを気にせ ずにいられるほど、私はまだまだ達観できていないので、せめて 人の評価が耳に入らないようにしようと思います。 しかし忠告はしっかりと効かないといけないでしょうから、これ また難しいところです。  1984年の出版から30年弱経っていますが、p16の7行目の記述は 興味深いところです。 ーーーーー

Posted byブクログ

2011/06/13

三国志に出てくる英傑の人物像を現代社会に照らし合わせて評している。凡庸であっても人徳で有能な臣下に恵まれ、負け負けの戦歴ながら気が付けば一国の主となりえる。反対に有能であっても天狗鼻で人徳がなければ連戦連勝でのし上がっても、たった一回の失敗でも潰される。それとは別に奇才と呼ばれる...

三国志に出てくる英傑の人物像を現代社会に照らし合わせて評している。凡庸であっても人徳で有能な臣下に恵まれ、負け負けの戦歴ながら気が付けば一国の主となりえる。反対に有能であっても天狗鼻で人徳がなければ連戦連勝でのし上がっても、たった一回の失敗でも潰される。それとは別に奇才と呼ばれる人は人徳を超越した存在として立ち位置を持てる。我々サラリーマンもそんなもん。奇才は別として英傑になりえた将軍達はそれなりの努力をしているはずで、その努力の過程を自分はどの英傑のように過ごしたいかと妄想しながら本書を読んでみるのも楽しいもの。

Posted byブクログ