オリエントからの小鳥 の商品レビュー
巻末に「千二日目の夜から」と題されたいいだももの感想が付いてて、いいださんは今年の三月に亡くなってしまったので複雑なんだけども、感想の中で語られた横光殺しの神話があんまり無情だったので笑ってしまった。 表題作「オリエントからの小鳥」は、1930年あたりのフランスに遊学中のエジプ...
巻末に「千二日目の夜から」と題されたいいだももの感想が付いてて、いいださんは今年の三月に亡くなってしまったので複雑なんだけども、感想の中で語られた横光殺しの神話があんまり無情だったので笑ってしまった。 表題作「オリエントからの小鳥」は、1930年あたりのフランスに遊学中のエジプト人青年モホセン君のお話。フランス娘に恋をしたモホセン君ですが、口説き方がユニークすぎて秀逸。デュジャルダンから内的独白を取り除いてオリエント式想像力をぶち込んだような、なかなかにくい小説。
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