上を向いて歩こう の商品レビュー
世の中のいろんな親父を愛情をもって描いてくれていて、世の親父のひとりとしては応援歌に思えた。ヒキタは親父のことが好きだったんだなぁ、きっと。じゃなければ男っていうバカな生き物をこんな風には描かない。
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神楽坂の会員制風呂屋「花鳥風月」を中心にストーリーが展開。 桐山は元ヤクザ。 ヒキタクニオ作品の中ではいちばん好き、かな。
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いろいろな形の父親像を描いた短編集。 ひとくちに父親像と言っても仕事ができて優しくてというようなステレオタイプの良い父ではなく、ひと癖もふた癖もありがならもどこか惹かれるような人が多かった。 ヒキタ氏の作品に共通する「格好いい日本男子」を凝縮したような作品でした。 オジサン向きで...
いろいろな形の父親像を描いた短編集。 ひとくちに父親像と言っても仕事ができて優しくてというようなステレオタイプの良い父ではなく、ひと癖もふた癖もありがならもどこか惹かれるような人が多かった。 ヒキタ氏の作品に共通する「格好いい日本男子」を凝縮したような作品でした。 オジサン向きですが、女性にも読んでみて欲しいですね。
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ヒキタクニオ『上を向いて歩こう』読了。湯屋「花鳥風月」に集まるお客とその主人の対話から始まる短編集。この人は職人気質なオヤジを描くのがうまい。どうでもいいが、読んでいる間中、「花鳥風月」の主人は自分の中でずっと大杉連で再生されていたw
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筋者が堅気になってお天道さんが眩しいくらい上を向いて歩くことからこのタイトルがついたみたい。 もと筋者が神楽坂ではじめた湯屋「花鳥風月」ここのお客のオヤジさんの話。子どもたちは自分をどんなオヤジと思っているだろうか?
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読んだのに覚えていない・・よそ様のレビュ、花鳥風月がでできて やっぱり読んでると。楼閣を風呂屋とか想像琢磨 すると、面白い。
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短編の物語が花鳥風月という湯屋で桐さんという主人と客の話の中で淡々と進んでいくが、その中に必ず親子の情や機微が織り込まれている。 親とはこうだなとか、こんな関係もあるなとか、思わずうるうるする話もあり飽きずに最後まで読めた。 上を向いて歩こうと言う最後の編がこの本の題名になってお...
短編の物語が花鳥風月という湯屋で桐さんという主人と客の話の中で淡々と進んでいくが、その中に必ず親子の情や機微が織り込まれている。 親とはこうだなとか、こんな関係もあるなとか、思わずうるうるする話もあり飽きずに最後まで読めた。 上を向いて歩こうと言う最後の編がこの本の題名になっており、この花鳥風月の成り立ちがその中で最後に分かると言う憎い終わり方でした。
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舞台は神楽坂にある湯屋『花鳥風月』。 そこの主人桐山は裏家業から足をあらい、湯屋を始めたといういわくつきの人物。 でも、その人生経験ゆえ、客との会話に深みが出る。 客の語りに出てくるオヤジ達が今回の主人公。 客本人がオヤジのこともあれば、娘や息子が語るオヤジもいる。 娘と母の関...
舞台は神楽坂にある湯屋『花鳥風月』。 そこの主人桐山は裏家業から足をあらい、湯屋を始めたといういわくつきの人物。 でも、その人生経験ゆえ、客との会話に深みが出る。 客の語りに出てくるオヤジ達が今回の主人公。 客本人がオヤジのこともあれば、娘や息子が語るオヤジもいる。 娘と母の関係の小説はよく読んだけど、息子と父の関係の本はあまり読んでいなかったかもな。 男同士というのもまた色々屈折したものがあるんだろう、と読みながら感じる。 女性と違い、本音を言葉で表現しない人種故の悩みだろうか。 『一通大臣』、『鬼やんま』で特にそう感じた。 たまにはこういう男性視線の小説を読むのも勉強になるかもね。
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仕事帰りの電車の中で読むのに良かった。少々時代に取り残された人達が集まる、神楽坂の湯屋が、本当に路地裏にあると楽しい。今時儲からない風呂屋の資金繰りが商売柄気になったが、最後に前職が明かされ、これなら一生遊んで暮らせるだけ溜め込んだと納得。
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