ヘミングウェイ短編集(1) の商品レビュー
骨太、経験に裏打ちされた文章がとてもいい。短編集の真ん中くらいにあって、最後に読んだ「心が二つある大きな川(二)」がとてもよかった。
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この短編集は、同氏の作品の内「インディアン部落」「心が二つある大きな川(一)、(二)」など収録されています。
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「おお、これがヘミングウェイか」という感じ。 恥ずかしながら、名前だけは知っていながらこの偉大なる 作家の本を読んだことがありませんでした。 なんとも、無駄のない文章が印象的です。比喩も少ないし、人の心の大きな揺れ動きもあまり描かれていません。 そこにある「事実」を淡々と突きつ...
「おお、これがヘミングウェイか」という感じ。 恥ずかしながら、名前だけは知っていながらこの偉大なる 作家の本を読んだことがありませんでした。 なんとも、無駄のない文章が印象的です。比喩も少ないし、人の心の大きな揺れ動きもあまり描かれていません。 そこにある「事実」を淡々と突きつけているようなイメージです。 印象に残ったのは「殺し屋」 驚くほど説明がないにも関わらず、全体を覆う緊迫感がひしひしと伝わります。 あと、「キリマンジャロの雪」 一番、人間っぽさを感じましたね。死を意識した者の心の内が描かれています。
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この人の作品は、抽象的だが人類の普遍的なテーマについて、分かりにくいメッセージを提供してるように思えるが、なかなか理解できない。一回読んだだけじゃ駄目ってことか。
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全体を通して、骨太な印象を受けるのはヘミングウェイ本人のバックグラウンドを先に知ってしまっていたからなのか。ダンディズムとは絶望、不条理、無念といった観念からのみ漂ってくるものなのか。だとしたら、ジローラモのあれはなんなんだ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
旅行前にヘミングウェイ再読。ニックくんが出てくるシリーズは彼の体験に基づいているとか。全体にマスキュリンな文体。解説文が面白くて納得___日本文学が心情、行間に重点を置いてるのに比べ、ひたすら事実を淡々と並べていく感じがよくわかる。フォークナーにも似てる。
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無駄なものが何も無い。人間臭い、登場人物一人一人が浮き彫りに、匠に描写されている。いかに自分が無駄なものを所有しているか、日々たわいもない事に悩んでいるか、知らされる。
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大久保康雄訳 インディアン部落 医師とその妻 拳闘家 兵士の故郷 エリオット夫妻 雨のなかの猫 心が二つある大きな川(一)(二) 挫けぬ男 異国にて 白い象のような山々 殺し屋 ミシガン湖のほとりで 世界の首都 橋のたもとにいた老人 キリマンジャロの雪
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旧バージョンの短編集。 シンプルでカッコイイ作品集。 余韻が大きい。 人生のつかの間だけが描かれそれ以外の部分が見えないからかもしれない。 物語は不意に浮かび上がり、ぷつっと終る。 力のある言葉。 人に対する影響力が強い。 個人的にターゲットは「心が二つある大きな川(一)...
旧バージョンの短編集。 シンプルでカッコイイ作品集。 余韻が大きい。 人生のつかの間だけが描かれそれ以外の部分が見えないからかもしれない。 物語は不意に浮かび上がり、ぷつっと終る。 力のある言葉。 人に対する影響力が強い。 個人的にターゲットは「心が二つある大きな川(一)」。 これも「人生の最期に読みたい作品」のひとつ。 放浪中の主人公ニックは、ある川のほとりを歩き、その夜キャンプをする。 ただ、それだけの淡々とした話なのだが、そのイメージがぼくの中に根強く沈み込んでいる。 ぼく自身がずっと徒歩旅行者だからなのだろう。 (2009年10月16日読了)
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