紫マンダラ の商品レビュー
瀬戸内寂聴さんの『女人源氏物語』でも読んだけれど。 源氏とは主人公のくせに、実態がないんだ。 また国文学者ではない、精神分析の専門家の読み解きが面白い。
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知的興奮にまみれて読んで、徹夜しかかったのは、これが久々だった。一時期、読書から離れていた時期もあるんだが、その時読んでも本当に面白かった。 まるでよく出来たミステリー小説。 スノッブかもしれないけれど、インテリぶりたい気分の時にオススメ。 同時に、本物の学者がよくよく勉強して、...
知的興奮にまみれて読んで、徹夜しかかったのは、これが久々だった。一時期、読書から離れていた時期もあるんだが、その時読んでも本当に面白かった。 まるでよく出来たミステリー小説。 スノッブかもしれないけれど、インテリぶりたい気分の時にオススメ。 同時に、本物の学者がよくよく勉強して、丁寧に書いた上で、周囲に伝わる味付けを取り入れて上手に作り上げた本だと思う。
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難しいが、精神学者の目で見ていることでおもしろさがある。個人的には現代語訳も関連本も女性の書いたものを多く読んでいるので、男性の目で見ていることが新鮮であった。
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- ネタバレ
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これは、ある程度、ちょっと深く源氏物語を読んでないと、引用が分からないかも。 源氏物語は視点を変えると別なモノになる。 母系社会(古代)と父系社会(キリスト教・中世近代)。 日本は、その二つが複雑に絡み合ってるらしい。 源氏物語に登場する女性たちは、紫式部の分身(当たり前)。 男(光源氏)に対して、母なのか、妻なのか、娘なのか、娼(愛人?)なのか、としての女性たちの生き方、考え方。 書き進めるうちに、それらを越えた個としての女性像を描こうとしたのではないか。それが、ラストを飾る「浮舟」。彼女が高みで心の平安を得たのに対し、薫も匂宮も世俗の域を出られない。 浮舟、万歳!!!(笑。 くううう、こんな勉強したかった!!!
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