容疑者Xの献身 の商品レビュー
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ガレリオシリーズは初見でドラマにも映画にも触れたことはなかったです。 今回は読んでみようと思ったときにまずはこれと 手に取ったのが今作でした。 読み終わってみるとタイトルそのままの話でおぉとなった。 犯人が分かった上での探偵役との知恵比べを楽しむ作品かと思ったら更に上を行く面白さでした。 富樫以外は誰もが他人を思いやる優しさを持つ人ばかりで特に石神のそれは優しさ故に相手を縛ってしまう程で… 若く経験がないとどうしていいか分からずに極端な事に出てしまうのが苦しい… それは石神も通った道のはずなんだけと、愛の深さに気を取られ想像が至らなかったか… ミステリーとしてよく名前の出る作品ですがなるほどと思わされました。
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いろんなところでおすすめされているミステリーで、映画も観たことが無かったが、今更ながら読んでみた。 終盤の石神の自首のシーンは、自分を卑劣なストーカーに貶めてまでなんで……と絶句してしまった。 湯川から真実を告げられた後の靖子が工藤からプロポーズされる場面はあまりにも辛すぎた… 石神は花岡親子を幸せにするためにあまりにも大きい犠牲を払ったわけだが、それが逆に手放しで幸せになんかなれないという呪いでもあったのではないか思った。 石神はそんなつもりは全くなかっただろうが、皮肉にもそういう結末になってしまった。 殺された元夫以外みんな良い人なのに、誰も報われなくて悲しいストーリーだったが、ミスリードからの伏線回収はさすがだなと思った。
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面白かった!ほぼ一気読み! ただ、超有名作なためちょいちょい内容が耳に入ってきてたのが残念!もっと早く読むべきだった〜!
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話を最後まで読んでみて、タイトルの意味が改めて分かった。事件の犯人である母娘とそれを隠蔽しようと協力する石神側からの視点で描かれている部分があるため、彼らの考えている計画を理解した上で読んでいるつもりだったが、最後にトリックが全て明かされ、衝撃だった。
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この作品がきっかけでミステリが好きになりました。トリックが明かされた時には圧倒されましたが、最後の犯人の想いを考えるとなんとも言えない気持ちになりました。でもそこが良かったです。
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映画は見たことあるけど読むのは初めてだった。ある程度内容は知っていたけどそれでも最後の石神の泣くシーンは鳥肌がたった。映画だと堤真一が演じていたけど読んでみたら石神はもう少し影の薄い地味な人なんだなと感じた。これは傑作です。
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難事件であり、裏側に潜む工作の数々が最後まで想像を超えていましたが、それ以上にタイトルにもある献身具合に驚かされました。 人は知らないところで助けられている、優しさが時には人を苦しめてしまう、結末含めて考えさせられる一冊でした。
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ガレリオ湯川シリーズ。 最初に事件が起きて、それが、どう隠されて、明らかになっていくか、 最後まで一気に読み進めてしまった。 容疑者Xの献身 タイトルになんだか泣けてきます。
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大学時代からの友人であり、研究者としても互いに尊敬し合う石神と湯川関係に主観を置いて読んだ。石神をリスペクトしつつ彼を想う湯川の気持ちに泣けたし、かっこいい。湯川視点で「容疑者Xへの献身」でもあると思う。
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気持ちの良い話の構成でページをめくる手が止まりませんでした。スッキリする終わりではなかったが、そもそもこの題材でスッキリなんでできないかと思った。そこもまた考えさせられる。
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