世界文学必勝法 の商品レビュー
20191214 中央図書館 久しぶりの清水義範エッセーだった。世界の名作だが要約力に恐れ入る。ナボコフの文学的テクニックは、やはりものすごいのだろうな。
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ここで紹介されている世界文学の名作50のうち、殆ど読んだことがない俺ガイル。。。というか、名前すらはじめて聞いたものも結構ありました。 清水さんらしい語り口でライトに紹介されています。
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あ、読みたいな、と思わせるところまで、世界文学をやわらかく解説してくれる、とてもとても優しい本。何しろ文学を語ってやろうという力みもなければ、評論家的な饒舌とも無縁、実作者らしい感情移入とも距離を置き、じゃあどうするのかって、「いやあ、世界文学って、たいしたもんだよなあ」という感嘆の表情だけで50冊語り倒してしまうのだから、すごい。自分のペースをまったく崩さないところがすごい。 実際筋をまとめるのが物凄くうまいし、本当に話が上手な人の話なのだ。毒にも薬にもならないけれど、聞いていて飽きないという話があるでしょう。毒も薬も紹介されている作品の方が担ってくれるんだから、紹介者なんてのはそこに導いてやれればいいわけである。あつかましくも読み方まで指定するような紹介をする必要はないのである。 まあ全体にわたってこういうノリである、ということです。 マルケスとクンデラの紹介がとてもよかった。文学論、に親和性が高いこれらの作品を、「いやまあ、とんでもない話でございますね」という口調で語りつつ、ちゃんと読者をぞくっとさせる。マルケスなんて私、鳥肌立ったもんね。あの物語からちゃんと筋を取り出して、それを説明して、物語の感動再現できるなんて、思ってなかったから。あと、クンデラではサビナに随分ときめいたことを思い出した。読み返さないとなあ。 あと、こういうのも難だけれど、たまに解説文がすごく抜けてて、狙ってやってるのかもだけれど、微笑ましかった。どういう抜け方かというと、筋をたくみにまとめ、この作品の文学的意義とはこのようなものである、ということを真剣な顔で語り、「つまり」とまとめに入ったところで、もったいぶって改行し、出てきた言葉が、 「いやあ、世界文学って、やっぱりたいしたもんだよなあ」 という感嘆だったりするのである。 ごめんなさい。私は萌えた。
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世界の名作と呼ばれる作品たちを、雑談まじりに紹介してくれる一冊です。 名作への、はじめの一歩を踏み出させてくれますよ。 これを読んで興味がわいたら、きっとみんな実作品を読んでみたくなるんじゃないかしら? 「カラマーゾフの兄弟」も売れに売れてるご時世ですし。 私も古代~中...
世界の名作と呼ばれる作品たちを、雑談まじりに紹介してくれる一冊です。 名作への、はじめの一歩を踏み出させてくれますよ。 これを読んで興味がわいたら、きっとみんな実作品を読んでみたくなるんじゃないかしら? 「カラマーゾフの兄弟」も売れに売れてるご時世ですし。 私も古代~中世から19世紀あたりの作品は読了本が多かったのですが、20世紀前半~現代文学には手をつけていなかったので、ぜひともフォークナーの「アブサロム!アブサロム!」やボルヘスの「伝奇集」、ソルジェニーツィンの「イワン・デニーソヴィチの一日」などを読んでみようと思います。
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読書完了日2009年01月06日。自分がいかに「世界文学」に疎いかがよくわかりました。この本のおかげで今年は世界文学にもチャレンジするという目標ができました。
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