草食系男子の恋愛学 の商品レビュー
生物学または社会学における性差を考える上で、恋愛ほど具体例たり得るものはない。 本を自分の視座で面白く読むことも読者の教養の表れである。
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恋愛において大事にするところを話す本 基本的なところを述べているから新しい発見というのは難しいかも。 なかなか守れないものなんだけども。 相手のことを考えましょうということが。
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※このレビューにはネタバレを含みます
恋愛学というからには、相手を見つける、好きになってもらう、恋人に成る、そういった辺りにフォーカスが当てられているべきと思うが、結構仲良くなった後に比重が置かれている気がした。 あと、あちこちで見かけた気がする内容が多い、この本が先駆的なのかもしれませんが。 自分を否定するからモテないというのは、参考にしたい。
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恋愛、とくに「ひとりの女性に対してどうやって思いを伝えるか(恋愛関係になるか)」ということを目的に書かれています。草食系男子というのが流行ったのは、この本の影響という説もある本です。 「草食系男子」の実際は、一般に根付いたような「恋愛に興味無い男性」というより「オクテな男性」とい...
恋愛、とくに「ひとりの女性に対してどうやって思いを伝えるか(恋愛関係になるか)」ということを目的に書かれています。草食系男子というのが流行ったのは、この本の影響という説もある本です。 「草食系男子」の実際は、一般に根付いたような「恋愛に興味無い男性」というより「オクテな男性」というだけな気もします(とはいえ、いわゆる「草食系男子」に属する私としては、とても勉強になりました)。 ハウツーではなく「女性は一体、男性の何をみているのか」「どうしたら女性にモテる(魅力的にうつる)男性になるのか」ということを哲学者という目線で説いているのですが、女性へのコンタクトのとりかた(まずは挨拶から!)ということを言っていたかと思えば、最終的には「真の自信とは、他人との比較をやめたあとに生まれる、控えめな自足のこと」と、恋愛についてのみならず、自分がより良い人生を生きるためにはどういう心構えでいれば良いかが語られます。 それは決してポジティブすぎるわけではなく、ありのままの自分を受け入れて、そこから自分がどうしたいかを考え、努力すること、だそうです。 なるほど、と思うし、著者の言葉はとても優しいです。 その上で恋愛が人生に与えてくれるものは、「恋愛を通して、私たちは深い意味での「優しさ」を学ぶことができる」こと、と締めくくります。 女性の生物学的な役割や社会的な期待、といった、男性では見落としてしまう部分も書かれていて、恋愛にはもちろん、人間関係に役立つ本です。
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恋愛本は星の数ほどあるけれど、この本は特にいい。筆者が若い頃にうまく恋愛ができずもどかしい思いをした経験が、逆にこの本の内容に強い説得力を与えている。 不特定多数にモテるための本ではなくて、自分が大切に思うたったひとりの女の子とちゃんと恋愛するためにどうしたらいいのか、とても丁寧...
恋愛本は星の数ほどあるけれど、この本は特にいい。筆者が若い頃にうまく恋愛ができずもどかしい思いをした経験が、逆にこの本の内容に強い説得力を与えている。 不特定多数にモテるための本ではなくて、自分が大切に思うたったひとりの女の子とちゃんと恋愛するためにどうしたらいいのか、とても丁寧に書かれている。草食系男子はもちろん、女の子が読んでもためになる。かなりおすすめ。
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「自分を棚にあげない」という信条を重視しすぎて、逆に哲学者目線が弱まってしまっているのではないだろうか 普通の他にもありそうな感じがする本との差があまり感じられなかった
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ひとまず1、3章を読み終えた。同世代の男なら知っていて当たり前なんだろうなっていう、恋愛の基本の基本が優しい調子で説明されている。付箋いっぱい貼った。これで恋愛できればイイネ(笑)
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当時の私には、将来に対する何の展望もなかった。 大学にはまったく行かなかったし、親友も恋人もいなかったし、華やかなことは何一つなかったし、就職しようという気持ちもまったく湧いてこなかった。留年したこともあって、田舎にいる親との関係も悪化した。 自分には将来が全くない、と心の底から...
当時の私には、将来に対する何の展望もなかった。 大学にはまったく行かなかったし、親友も恋人もいなかったし、華やかなことは何一つなかったし、就職しようという気持ちもまったく湧いてこなかった。留年したこともあって、田舎にいる親との関係も悪化した。 自分には将来が全くない、と心の底から思った夜、私は学生住宅の屋上に駆け上がって、夜空の下で逆立ちをした。私の腕は自分の体重を支えることができず、私は屋上に大の字になって崩れ落ちた。自分は何なのだろうと思った。このまま人生は終わって行くのだろうかと思った。そのときの絶望感は、とても言葉では言い表しようのないものだった。前向きに生きようという気持ちもが死に絶えて、もうこのままどうなってもいいんじゃないかとしか思わなかった。灰色の時間が、ただ過ぎてゆくだけだった。 もし読者の中に、私と同じような青春を送っているひとがいるとしたら、私がその人に言えるのはこのひとことだけである。すなわち「先の全く見えない、絶望のような時間、それこそが 青春なのだ。」と。自分の陣営はもうここで終わったんじゃないのか、これ以上生きていても何もいいことはないんじゃないかとすら思ってしまう灰色の時間、それこそが私にとっての青春であり、私はそういう青春以外のは知らない。明るくて、きらびやかで、華やかで、将来への夢にあふれている青春など、あの暗い映画館で上映される映画館の脚本の中にしか存在しなかった。しかし、いまから振り返ってみれば、あの暗黒の青春時代に食い入るように見続けた映画館の体験こそが、現在の私の感受性の根本を形作っているということに気づくのである。あのときの映画体験がなかったなら、いまの私はなかったであろう。 十代から二十代にかけての感受性の強い時期に、何の目的もなく観続けたがゆえに、それはいまになって私の感じ方や考え方の血肉となり、私の精神生活を深いところから支えていると言えるのである。 そのときに知らず知らずのうちに身についた感受性は、私のかけがえのない財産である。だから私はいま確信を持って言える。大学の授業にいかなくて良かった、映画ばかり観ていてよかった、暗い青春でよかった、と。 当時の私としては、暗い絶望の青春時代であったのだが、そのときにしていた一見無駄なことが、後に歳を重ねてから、大きく開花していったということなのだ。 あなたはいま、恋人もいない、将来の展望もない、暗い青春を送っているかもしれない。そのことに絶望して、もう投げやりな気持ちになっているかもしれない。 だが、暗い青春には意味がある。 ちょうど、木々が春に芽吹くためには、寒く厳しい冬の期間をじっと耐えて過ごさなくてはならないように、あなたの人間的な魅力が開花するためには、 いま、暗い青春をどうしても通過しておかなければならないのだ。私もそうだったから、私と同じような暗い青春を送っているあなたもまた、きっとそうなのだ。 すぐには納得できないかもしれないけれど、暗い青春には意味があるということを心の隅に置きながら、いまの自分にできることを精一杯トライしていってほしい。いま、ここを、誠実に生きることを通して、あなたにはだんだんと人間的な魅力が備わってくるようになる。そして、その先には、実りある人生と、かけがえのない人との出会いがきっと待っていることだろう。
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この書籍は草食男子と書かれているが、そんなのは関係ない。世間で言う肉食男子と呼ばれる方にも一読の価値はある。
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近頃の男子(特に若い男子)には元気がないと言われていますが、その元気の無い男子に向けた、恋愛を解説した書物。単なる恋愛ハウツー本ではなく、恋愛ベタな草食系男子が理解しやすい形で、女性のモノの考え方などを上手く解説している。また、それに加え、ネガティブな志向に陥りやすい草食系男子に...
近頃の男子(特に若い男子)には元気がないと言われていますが、その元気の無い男子に向けた、恋愛を解説した書物。単なる恋愛ハウツー本ではなく、恋愛ベタな草食系男子が理解しやすい形で、女性のモノの考え方などを上手く解説している。また、それに加え、ネガティブな志向に陥りやすい草食系男子に対し、自身の意識改革も求めている。 よく読んでみると、指摘されている事は「それって、当然だよね。」と思える事ばかりであるが、あらためて第三者に指摘されると、素直に理解できるから不思議なものである。 下世話で、不順なメンズ雑誌を読むのであれば、こちらの作品を読むべきである。
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