FLOW 韓氏意拳の哲学 の商品レビュー
韓氏意拳の教えを説いた本。身体は常に動いている(FLOW)ので、運動を言葉でとらえたと思ったとき、すでにそれは真実ではない…みたいな話が延々と続く。ところどころに「○○は、韓氏意拳の考えとは異なる」と書いてあるのを読むたび、「ふーん、だからどうした?俺は自分の信じる道を行くよ」と...
韓氏意拳の教えを説いた本。身体は常に動いている(FLOW)ので、運動を言葉でとらえたと思ったとき、すでにそれは真実ではない…みたいな話が延々と続く。ところどころに「○○は、韓氏意拳の考えとは異なる」と書いてあるのを読むたび、「ふーん、だからどうした?俺は自分の信じる道を行くよ」と反発したくなった(笑)。 言葉は現実の一部を切り取ったものだから真実と異なる。ありのままを見よ。みたいなことが書かれてあったが、それを素直に実行すると、コトバすなわち思考を捨て、刻々と生成流転する世界に翻弄されたまま世界を分節できず、社会生活が送れなくなるように思うが…(丸山圭三郎は、たしかそれを"狂気のコトバ"と言っていたような気がする)。またそもそも人間が知覚できる周波数は限定されたものであり、どう頑張っても世界のありのままを丸ごととらえることなどできないのだ。 立禅について「むやみに長時間やっても無意味」とあり、それではテーマを決めて練習すればよいのかと思いきや、「特定の目的を持って行うことは、形同実異である」みたいに書かれてあり、発狂しそうになった(笑)。 …とイロイロ文句を述べたが、俺がずっと追い求めていた物が、韓氏意拳にはあるような気がした。韓競辰氏の著書を読んでみたくなった。
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目次 1 韓氏意拳は武学をめざす 2 感覚は世界をリアルに伝える 3 確認から体認へ 4 站椿-能力を求める仮の方法 5 時間と記憶 6 限りない自由を得るために
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同じ冬弓舎から出てる、「武学探究」を併せて読むといいかも。韓氏意拳とは何か?を知りたい方にオススメです。
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少しでも韓氏意拳に触れたことのある人なら、いろいろと腑に落ちることや、新たな気付きがあることと思う。 韓氏意拳を知らない人には、少しイメージしにくいところもあるかもしれないが、例えばスポーツの指導の場面でも生かせることはあるのではないか。 韓氏意拳を広めるためにも、多くの人に読ん...
少しでも韓氏意拳に触れたことのある人なら、いろいろと腑に落ちることや、新たな気付きがあることと思う。 韓氏意拳を知らない人には、少しイメージしにくいところもあるかもしれないが、例えばスポーツの指導の場面でも生かせることはあるのではないか。 韓氏意拳を広めるためにも、多くの人に読んでほしい著作である。
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本来は言葉になりようもない感覚の在りようを言葉にしているような感じ。 言葉にならないと言ってもそれは何も言っていない。言葉にできないものだという説明もまたお仕着せの説明にすぎない、と言われてしまうかもしれない。
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老荘、仏学を体現する韓氏意挙はルーツに形意拳を持つ。人が本来持っている能力(ありのまま・ただそうあること)を最大限に表現することを目指す。それは「いまという未知を知る過程の学び」であるという。
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