バース・リボーン の商品レビュー
memo ・分娩台 新しく、ピティビエで出産した女性たちがデザインしたもの。 ・分娩室 温かく、静かで、明かりを落とした、男女が愛し合うのにふさわしい部屋。野生の部屋。 ・プール付きの部屋あり ・妊婦健診は短時間、回数は決められていない。エコー、シロッカー手術はあまりしな...
memo ・分娩台 新しく、ピティビエで出産した女性たちがデザインしたもの。 ・分娩室 温かく、静かで、明かりを落とした、男女が愛し合うのにふさわしい部屋。野生の部屋。 ・プール付きの部屋あり ・妊婦健診は短時間、回数は決められていない。エコー、シロッカー手術はあまりしない ・妊婦向けに歌う会、ヨガのクラス、自由に集える部屋あり。 ・スイミングもおすすめ。水でリラックス効果。フランスの市民プールには妊婦用の時間帯あり(水温30度) ・産婦に仰臥位は悪影響。下大静脈、大動脈を圧迫し、胎盤への血流減少 ・前かがみの祈りの姿勢や四つん這いなど、産婦によってさまざまな体位のバリエーション なりゆきにまかせて自分にあった姿勢を見つける。 ・多くが、支えられてのスクワットの姿勢で出産する。重力が最大限かかり、筋肉の労力も酸素の消費量も最小で済む。会陰部の筋肉も緩む ・産後はお母さんと赤ちゃんが肌と肌とを触れ合わせ、乳首を吸わせる。刺激でホルモン分泌、胎盤が出てくる ・胎盤娩出前後に、産婦自信で赤ちゃんの沐浴。触れあいを重視してのこと。出産後すぐから母子はずっと一緒。アタッチメント ・人工破膜、分娩を早めるとされるけど本当か。そもそも早めるとよいとされていることも疑問。ピティビエではめったに行わない ・ピトシンの慣例的使用も問題。一般的に使われる陣痛促進剤。ホルモンの分泌が不十分で収縮が弱い場合に使うが、ホルモンの分泌は、産婦の置かれた環境に密接にかかわる。明るすぎる照明、ひとの出入りが多い、などはホルモンの分泌を抑制。 人工ホルモンは生理的なホルモンの完璧な代理にならず、作用が過剰になることもある。 ・ピティビエでは、オキシトシンが自然に分泌できるような環境づくりを大切にしている。 ・硬膜外麻酔もやらない。 痛みをとるのが正当化されているが、産婦が出産に積極的に取り組む力まで奪う ・アルコールのむこともある ・鍼もやったことあるけど、本場中国では分娩ににほとんど使わない。分娩中何らかの医療手段を加えることは、自然のプロセスを乱すことになるという伝統的な認識に基づくと思われ ・私たちが必要に応じて行っている医学的方法を要約すると・・・(要約は割愛。162p) つまりほかの病院での医療処置と同じ。それを積極的に行うかどうかのこと。 ・出産を女性の手に取り戻す 次からは雑感・・・ ・現在の日本の産科状況だと、この病院のように緊急時には医療的処置もばっちりで、かつ野生で産める病院…って少ないのでは。周りには、無痛分娩を希望する人や、総合病院じゃないと怖いって思う女性が多い。 ・野生で産む、素敵な体験。人生にそうそうない。出産は個人的で、自分のもの。赤ちゃんも、自分の体も、人にお任せじゃなくて自分でコントロールしたほうがいい。 ・産後はゴロゴロ、楽をしたいので、産湯につかわせるのも手伝ってほしい(この病院でもお膳立てくらいしてくれるかもしれないが) ・妊婦ケア、心と体を赤ちゃんまで含めて健やかにしていると思う。リラックスしたり、楽しいと感じたり、そういうのって日本で教わるところある? 私は助産院で聞いてたけど。 ・出産シーンで、おそらく旦那さんも裸で産婦と触れあっている。まさしく野生…そしてフランス的だと思う. ・オダン博士、男前(写真でたびたび登場)。女性を尊重し、耳を傾ける稀にみる素敵産科医だと思う。やはりフランス的を感じる ・子育ては楽しいし尊くて素敵。だけど大変。母親になる前後の妊娠・出産期をどう過ごすかは、女性にとってまぎれもない重大関心事。 日本ですごすそれらが、「無難で、安心だから病院で。方針は任せる」というのでなく、もっと主体的にみんなに考え、選んでほしい。選ぶ余地がなければ話にもならないけど。そして我々女性は、すばらしい経験ができたら、その子どもたちに伝えていくという責務もあると思っている。
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「妊産婦は病人ではない」 著者は機械的な産科医療に疑問を投げかける。この書籍が刊行された1991年から20年余り、日本でも少しずつ何かが変わり始めている。水中出産、フリースタイル出産、母子同床など、聞いた事のある人も多いのではないだろうか。原点はひょっとしたらここにあるのかもしれ...
「妊産婦は病人ではない」 著者は機械的な産科医療に疑問を投げかける。この書籍が刊行された1991年から20年余り、日本でも少しずつ何かが変わり始めている。水中出産、フリースタイル出産、母子同床など、聞いた事のある人も多いのではないだろうか。原点はひょっとしたらここにあるのかもしれない。主役は女性達自身であり、助産師や医師らはあくまでもサポート役に過ぎないという事を教えてくれる。女性達が感性のままに、お産と向き合うために。 生命が躍動する、感動の一冊。
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