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どすこい出版流通 の商品レビュー

4.1

13件のお客様レビュー

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2013/11/04

筑摩書房で長きにわたり図書営業に従事した故・田中達治氏が書店・取次向けの業界誌(?)のメッセージコラムをまとめたもの。図書営業の世界のことはさっぱりだったので、基本的な知識を知る上でも参考になったが、版元の営業マンがここまで軽快かつ辛口に業界に進言できるというのは現場の現状を的確...

筑摩書房で長きにわたり図書営業に従事した故・田中達治氏が書店・取次向けの業界誌(?)のメッセージコラムをまとめたもの。図書営業の世界のことはさっぱりだったので、基本的な知識を知る上でも参考になったが、版元の営業マンがここまで軽快かつ辛口に業界に進言できるというのは現場の現状を的確に捉え、かつ先を見据えたいたからにほかならない。いままでの業界の当たり前に果敢にぶつかり、流通インフラまでも構築した。版元の営業と取次、書店の不思議な関係が魅力的にも映るのは、田中氏が指摘するように各プレイヤーが共同でメディアとしての出版業界を支えているからだろう。

Posted byブクログ

2013/01/30

故・田中達治さんの業界向け日誌をまとめた本。 本を扱うにあたって商流・物流の整備の大切さや上手く活用された際の情報の有用性が感じられる。 また、著者の出版に対する思いが言葉にしていなくとも溢れていて心地良い。

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2012/11/19

図書館について考えたくてどかどか借りてきた本、3。 出版状況クロニクルとはうってかわって、今度は出版側からみた出版についてのあれこれ。出版状況クロニクル読んだ後は「なんか出版系もうやばいな働きたくないな」って思ったけど、この本読んだら「出版ちょう楽しそう働きたい」ってなった。用...

図書館について考えたくてどかどか借りてきた本、3。 出版状況クロニクルとはうってかわって、今度は出版側からみた出版についてのあれこれ。出版状況クロニクル読んだ後は「なんか出版系もうやばいな働きたくないな」って思ったけど、この本読んだら「出版ちょう楽しそう働きたい」ってなった。用語の説明もたくさん入っていて、だいぶすらすら読めるようになってきた。もう少し出版系について勉強できたら、もう一度読みたい。 ■ 経済的にーとか国際的にーとか考えると暗い気持ちになりがちだけど、やっぱ本を扱う仕事というものにロマンを感じてしまうなって思った。どちらの感情もバランスよく持てるひとになりたい。

Posted byブクログ

2012/04/10

おもしろかった。『蔵前どすこい』のあの欄に載せる文字数なだけあって無駄なく書かれていて、その連なりなのでどんどん読める。もっと早くに手にするべきだった。

Posted byブクログ

2011/03/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

出版・本に関する本 筑摩書房の営業通信、1999年~2007年までのものを註釈をつけて出版したもの 「たぬきちの野良犬ダイアリー」で、出版や書店など本の世界に興味がある人、現在働いている人は一度は読んでい置いて欲しいと書いてあったので、読んでみる 内容はというと 基本的には営業部長が書いているだけあってやはり業界人向けの内容 専門用語も多々出てくるが、もうすでに関連本を読んでいるのでそこは抵抗なく読めた 良くある「昔は良かった」的な論調ではなく、過去のやり方の長所短所、現状の問題点、改善点、改善したところ、著者の経験、業界事情などなど、内部からではいないと絶対に分からないような内容が多く、しかもそれが親近感溢れる視点で述べられていて、非常にためになった 出版されたの2008年7月だから、今はまた状況が全く違うのだとは思うが、電子書籍が本格的なブームにあってきた中で、本の世界がどのように変わるのか、自分なりに考えていく上でとても参考になる 特に細かい実務について伺い知れる箇所があってそこが業界外の人間からすると新鮮だった あー、どうにかして本に関わる業界の仕事に就けないものかなあ

Posted byブクログ

2011/01/09

出版流通のことがわかった!! という類の本ではないけれど、出版業に携わる人はみんな読むべき本。倉庫勤務経験を活かして業界の流通、営業の在り方を切り開いていった著者を知り、私は出版社のなかで何を武器に何をもたらせるのかを深く考えさせられた。

Posted byブクログ

2010/09/14

蔵前に本社のある出版社で、営業をしていた田中さんの本。 著者は最初に出版社の倉庫に配属され、出版界の流通問題に独自の視点を持つに至りました。 自社の本を売るだけでなく、業界全体のためエンドユーザーのため、多くの改革に携わって来られたんですね。57歳にして世を去られた著者に変わって...

蔵前に本社のある出版社で、営業をしていた田中さんの本。 著者は最初に出版社の倉庫に配属され、出版界の流通問題に独自の視点を持つに至りました。 自社の本を売るだけでなく、業界全体のためエンドユーザーのため、多くの改革に携わって来られたんですね。57歳にして世を去られた著者に変わって、同業界他社の人たちが注釈をつけているのですが、それがみなことごとく切れのいい文章なんです。 注が素晴らしく、注を書いた人が著者とは別人で複数である「どすこい出版流通」。著者がどんな仕事人だったか偲ばれます。

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2010/12/17

著者の人柄や仕事ぶりが伝わってくる。 業種は違うけれども、こんな上司の下で働きたい。もしくはこんな上司になってみたいものだ。 早世は残念。

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2010/05/31

出版流通について、出版社の商品管理に携わり、営業も担当した著者が書いた一冊。 再販制度など、かなり特殊な部分があるので、出版関係の基礎知識がないとわかりにくいところはあるかもしれません。 どうやって自分の手元に本が届くのか、なぜ注文してから本が来るまで時間がかかるのか、いろいろ不...

出版流通について、出版社の商品管理に携わり、営業も担当した著者が書いた一冊。 再販制度など、かなり特殊な部分があるので、出版関係の基礎知識がないとわかりにくいところはあるかもしれません。 どうやって自分の手元に本が届くのか、なぜ注文してから本が来るまで時間がかかるのか、いろいろ不思議な点がクリアになります。 この本が書かれた当時よりもネット書店の比重が高まっており、電子書籍関連の話題が頻出するいまの状況を、この人はどう読んだだろうと意見を聞いてみたい気持ちになった。

Posted byブクログ

2009/12/28

業界用語が難しい…とか思うところはあったけれど、ところどころにある筆者の辛辣な意見がすごくぐっときました(良書なんてねぇよ!みたいなのとか…)。 あとは、「本当のバカはパターン化された思考しかできな人のこと」、というのも全くその通りだと思います。バカにはなりたくない…。

Posted byブクログ