粘土でにゃにゅにょ の商品レビュー
琵琶湖の近くの、心身に重い障害をもった人たちのための施設。 焼き物のための良質の粘土がとれるその場所で 意思を伝え合うこともままならない園んたちと、粘土を使って 一緒に遊ぶことはできないだろうか、とはじまった試み。 はじめの数年間は園生たちは、泣き出したり、作業するはずが自傷行...
琵琶湖の近くの、心身に重い障害をもった人たちのための施設。 焼き物のための良質の粘土がとれるその場所で 意思を伝え合うこともままならない園んたちと、粘土を使って 一緒に遊ぶことはできないだろうか、とはじまった試み。 はじめの数年間は園生たちは、泣き出したり、作業するはずが自傷行為をしてしまったり かなり大変だったらしい。 園生たちが生き生きと粘土遊びを始めたのは7年くらいしてからだそうだ。 職員も園生も、真に表現したいのは「本当の自分とはなんだろ」といことなのではないか。 粘土遊びを通して、既存の時間の過ごし方への抵抗と抑えていたものが表れようとする 衝動、新しい生き方との出会いが読み手を圧倒する。 しかしそれは、ほほをなでる風のように優しいのだ。
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