宇宙生物学入門 の商品レビュー
系外惑星の発見が相次ぐ中,今までSF話だったETの存在が正統科学の対象になってきている。現在判っている幅広い知見(宇宙の歴史から,惑星形成理論,生化学の基礎と進化論,人類の誕生から文明の進展まで)を確認し,それを踏まえて地球外知的生命の可能性を探っていくという,地道だけれど刺激的...
系外惑星の発見が相次ぐ中,今までSF話だったETの存在が正統科学の対象になってきている。現在判っている幅広い知見(宇宙の歴史から,惑星形成理論,生化学の基礎と進化論,人類の誕生から文明の進展まで)を確認し,それを踏まえて地球外知的生命の可能性を探っていくという,地道だけれど刺激的な内容。専門の学者の著書で,東大理物の先生たちが価値を認めて訳出したというのも良書であることを裏付ける。 論理が飛躍するような奇想天外な話はまったくない。こういう地に足のついた考察でも地球外文明の可能性はかなり高いというのが納得できる。もちろん生命の起源など,まだまだ判っていないことも多く,本書の内容も将来修正を迫られるだろう。それでも科学的なアプローチの大枠というのはさほど揺るがないものだし,現時点で地球外知的生命体について考えるなら,教科書として読んでおく価値は大きい。
Posted by
地球外知的生命(いわゆる宇宙人)はいるのか? これをマジで研究している学問があることを最近知り、興味があったので読んでみました。 どんな風に研究するかと思ったら、我が地球のことをその成り立ちなど深く知ることで、そこから地球外知的生命が存在する確率などを考えていくというものなのです...
地球外知的生命(いわゆる宇宙人)はいるのか? これをマジで研究している学問があることを最近知り、興味があったので読んでみました。 どんな風に研究するかと思ったら、我が地球のことをその成り立ちなど深く知ることで、そこから地球外知的生命が存在する確率などを考えていくというものなのです(もちろん宇宙に向けての働きかけをするアプローチもあります)。本の大部分が、地球についての記述になっています。 どうして、そういうことができるかというと、自然法則は全宇宙で共通だからなのです。。すごい! これぞ、まさにサイエンスのロマンじゃないですか? 地球人も、宇宙にある知的生命体の一つなのだということを改めて感じて感動しました。 専門書なので、中高生にはやや難しいかもしれませんが、でも、、しっかり知りたい時、お勧めです。
Posted by
シュプリンガーから出てるちゃんとした本。借りたはいいものの、ちゃんとし過ぎてるので、気軽に読めるものではなかった。以下、読んでもいないのに所感。「宇宙生物学」て言葉を初めて聞いたときは、トンデモとしか思えなかったです。そりゃあ、我々の宇宙には現に生物がいますし、地球以外にいてもお...
シュプリンガーから出てるちゃんとした本。借りたはいいものの、ちゃんとし過ぎてるので、気軽に読めるものではなかった。以下、読んでもいないのに所感。「宇宙生物学」て言葉を初めて聞いたときは、トンデモとしか思えなかったです。そりゃあ、我々の宇宙には現に生物がいますし、地球以外にいてもおかしくないでしょう。でも、コンタクトはとれないでしょ、きっと。観測不可能なものに、どうやってアプローチするんだろ。ダークエネルギーとかダークマターも、理論的に導き出されただけで観測はできてないけど、地球以外の生物については理論を立てることすらできるんだろうか?っていうように、疑問持ってこの本を手に取ったのに、読めていないとはどういうことだ。
Posted by
- 1