カルヴァン歴史を生きた改革者 の商品レビュー
114 キリスト教の歴史全体は、読書の歴史である 聖書は何よりもまず書物であり、書物の中の書物を言うことができよう 聖書の中でも2つの書物が 16世紀の宗教改革では特別な役割を果たした 1.「ローマ信徒への手紙」 2.「ヘブライ人への手紙」 両者はともに 聖パウロが書いたもの...
114 キリスト教の歴史全体は、読書の歴史である 聖書は何よりもまず書物であり、書物の中の書物を言うことができよう 聖書の中でも2つの書物が 16世紀の宗教改革では特別な役割を果たした 1.「ローマ信徒への手紙」 2.「ヘブライ人への手紙」 両者はともに 聖パウロが書いたものと言われてきたが この2つの書簡は 別個の神学を代表する 今日の研究者の間では 両者は、別の執筆者によるもの、という見方で一致している 「ローマの信徒への手紙」は ルターの長期にわたる黙想の対象だった 同時に、フランスの福音運動にも、特別な主題を提供した ① 信仰による義認 ② 律法に対する恩寵の優越 の2点 「ヘブライ人への手紙」 救い主キリストの、ただ1度だけの犠牲 カトリックのミサ聖祭理解に反対する決定的論拠 ミサ聖祭は、まったくの偶像崇拝に他ならず、即刻にでも廃絶されなければならない 138 カルヴァン自身が、プロテスタントと言う語句を、自分の立場を定義するために使ったことはなかった。 163 1536年 『キリスト教網要(こうよう)』 その頃「フランスでは、多数の信仰深く聖なる人々が火刑に処せられていた」 聖なる殉教者 183 1914年以前からドイツの宗教社会学は、歴史形に便利な概念を与え続けていた マックス・ヴェーバーの、プロテスタンティズムと資本主義の精神 239 律法は 聖パウロの表現では 我々をキリストへと導く教師に他ならない 信仰はその後に来る 375 『星占いに反駁する警告』 真の宗教を、迷信や偶像崇拝から恒久的に切り離す ルター、カルヴァンらの偶像崇拝の拒否 379 16世紀には、占星術はかなりの人気を獲得していた 現代でさえも、ノストラダムスの名前と結びつけられて残っているとおりである 381 占星術の敵だったカルヴァン 聖アウグスティヌス以降は見たことがないほどの精力を注いで占星術を断罪したカルヴァン 413 キリスト教綱要(こうよう) 419 モーセを退け、律法への敬意を放棄する愚かな人々を、カルヴァンは激しく批判している 420 カルヴァン自身 あるいは 改革派プロテスタントは キリスト教における反ユダヤ主義には反対してきた カルヴァンの優れた分析によれば 律法 ユダヤ教では「トーラー」という語は ギリシャ語に訳された時に誤訳されて、西欧の言語に導入されてしまった ヒブル語のトーラーは ギリシャ語の「ノモス」とは幾つもの点で異なる トーラーは「神ご自身の教え」という意味を持っていた 神の言葉と同じ語義だった カルヴァンは旧約聖書の驚嘆すべき美しさを認めた イエスの教えを、モーセの教えに対立させようとは決して思わなかった 「イエス・キリストご自身でさえも、宣教を初めて間もなくは、異邦人たちに接近しようとは欲せられなかった」 非ユダヤ人、異邦人は、福音宣教の最初の目標ではなかったことになる 424 「もはやユダヤ人もギリシア人も、割礼も、無割礼もないだろう」 カルヴァンは、黙示録について疑念を抱いていた カルヴァン
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