フードバンクという挑戦 の商品レビュー
ふーどばんくってなに? まず手に取ったときに感じた事。日本が食料自給率がひくくて、でもたくさんの食料を捨ててしまっているという事実はなんとなく知ってはいるけれど、それを解決しようとしている人たちの活動にはほとんど関心を向けていなかった。この本で食べ物だけではなく「貧困」という事実...
ふーどばんくってなに? まず手に取ったときに感じた事。日本が食料自給率がひくくて、でもたくさんの食料を捨ててしまっているという事実はなんとなく知ってはいるけれど、それを解決しようとしている人たちの活動にはほとんど関心を向けていなかった。この本で食べ物だけではなく「貧困」という事実は日本にもあてはまることを知りました。
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フードバンクの成り立ち、発展、そして日本での展開が俯瞰できる本です。配り手がいないとか食料自体が不足する、という最近国内のフードバンクが直面している問題も、通る道なんだというようなことがわかります。
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箱の潰れ、傷あり・・・小さな理由で食物が大量廃棄される現代社会。その反面食べ物を得ることもできない貧しい人々も存在する。 “完璧でない”食べ物を貧しい人々、養護施設やホームレス支援団体などに届ける活動をおこなう「フードバンク」。活動を通じて、食生活のあり方や日本における貧困問題に...
箱の潰れ、傷あり・・・小さな理由で食物が大量廃棄される現代社会。その反面食べ物を得ることもできない貧しい人々も存在する。 “完璧でない”食べ物を貧しい人々、養護施設やホームレス支援団体などに届ける活動をおこなう「フードバンク」。活動を通じて、食生活のあり方や日本における貧困問題について考えることができる。
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「虐待を受けた女性が最終的に夫から逃れるまでには、平均して5回から7回、逃げては戻る、を繰り返すのが普通なんだよ」。あとで先輩からそう聞かされ、自分の無知からあの女性の苦しみをわかってあげられなかったことが悔やまれた。「統計」を知ることの大切さが身にしみた体験だった。(p.88) 「相手の立場に立って考えよう」と私たちはよく言ったり、言われたりする。けれど「つい相手の立場に立ったつもりになって、こうしてあげよう、ああしてあげよう」となると、相手から思うような反応を得られなかったときなどに「差別的な偏見を、かえって自分の中に培ってしまう」ことに本田神父は気づいた。 想像し、思いやることはできる。だが、「中途半端に相手の立場に立って考えるから、さらに傷口をえぐるようなことを平気でしてしまう」「単純で素朴な思いやりくらいではほんとうのことばは見えないはずです。そこに気づくことが大事」「ホームレス≠ホープレス」(p.107)
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http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/5/0246440.html , http://www.2hj.org/ , http://foodbankkansai.org/
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もったいないをありがとうへ。 セカンドのコピー。 食べ物を無駄にしない活動。 企業も廃棄コストを削減できる。 winwin。 棄てらてしまうはずだったものが生かされ、それが人の生命につながるこの活動に私も積極的に参加していきたい。
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流石ジャーナリストが書いただけあって中身が濃い。 フードバンクとは。形が悪く売れないものや賞味期限でなく企業の定めた販売期限のすぎたものを引き取り、配る。まだ食べられるし企業も廃棄コストが減って嬉しいよねと。 2008年3月。日本NPO学会が主催する「NPO再考、10年を振り...
流石ジャーナリストが書いただけあって中身が濃い。 フードバンクとは。形が悪く売れないものや賞味期限でなく企業の定めた販売期限のすぎたものを引き取り、配る。まだ食べられるし企業も廃棄コストが減って嬉しいよねと。 2008年3月。日本NPO学会が主催する「NPO再考、10年を振り返る」と題した公開シンポジウム。
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生きるだけで精いっぱいである時代を超えて、じゃあ生きて何をするの? と問われる時代になっている気がする。いやもちろん、生きるのが第一なんだろうけれど……少なくとも生きるだけで精いっぱいではない人は、それを考えざるを得ないような。 ……豊かさとは何でしょうね。
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「余ってる人から足りない人へ」、フードバンクの仕組みはとてもシンプル。フードバンク発祥のアメリカではソーシャルビジネスとしての地位を獲得し、寄付する側の税制優遇なども整備されている。しかし日本ではボランティアを偽善と捉えられる傾向があり、普及にはまだまだ障害が多い。他方で日本には...
「余ってる人から足りない人へ」、フードバンクの仕組みはとてもシンプル。フードバンク発祥のアメリカではソーシャルビジネスとしての地位を獲得し、寄付する側の税制優遇なども整備されている。しかし日本ではボランティアを偽善と捉えられる傾向があり、普及にはまだまだ障害が多い。他方で日本には「もったいない」文化があり、これは逆輸出できる習慣だとも思う。 SCMや印刷技術が発達し、食品ロスが減少傾向にあり、食料が調達がしにくくなっているという話はなんとも皮肉で需給ギャップの解消が如何に難しいかを物語っている。 食料問題というのは根深い複雑な問題だが、「問題」として提起しない限り解決もできない。そうした問題提起と現状を伝えるこの本の意義は物凄く深い。
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