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語根で覚える英単語 の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2016/04/26

 「約100の語根から約1000の単語に発展し、さらに派生語を含めると約1700の単語に発展するようになっている」(p.v)本で、もともとは研究社『ライトハウス英和辞典』の「単語の記憶」というコラムがベースになったもの。  辞書のコラム欄をまとめたものなので、パラパラとめくって時...

 「約100の語根から約1000の単語に発展し、さらに派生語を含めると約1700の単語に発展するようになっている」(p.v)本で、もともとは研究社『ライトハウス英和辞典』の「単語の記憶」というコラムがベースになったもの。  辞書のコラム欄をまとめたものなので、パラパラとめくって時々見るには面白いかもしれないが、読み物としては英語マニアじゃないと楽しめないかもしれない。例えばreproveはre(後ろに)+prove(証明する)→「しかる、たしなめる」で例文の提示、おしまい。という感じで、それ以上の説明はなく、こんな感じでひたすら列挙されているだけなので、サブタイトルにある「語源によるラクラク英単語記憶法」というほどラクラクではないと思う。派生語も載っていて、英単語マニアには楽しいかも。electからelection, electoral, elective, elector, electorate、のような感じ。逆に言えば、そんな派生形あるんだ、みたいな単語も載っているので、英語嫌い、英語苦手な人には逆効果かもしれない。なんか古い英語の先生がやたら訳読の授業で派生語を紹介しまくる雰囲気に似ている。  それでも本当に面白い記事がところどころ書いてある部分があって、例えばindictはなんでインダイトと発音するんだろう、とおれにとっての英語七不思議の一つだったが、「語中にcを含む現在の綴りは、16世紀にラテン語系の影響で定着した」(p.29)ということで、これも「語源的綴り字」の一つなのかなあ、とか、「Art is long, life is short.はもともと『技術の習得には時間がかかり、それを学ぶ人の一生は短い』という意味で、artは『技術』という意味」(p.41)とか、「Congressは米国・中南米の共和国、Parliamentは英国・英連邦の自治領、the Dietは日本とデンマーク」(p.57)、「spendはexpendの語頭音消失」(p.91)、「applyの語頭音消失で生まれたplyは『船が定期的に往復する』という意味」(p.97)とか。あとre-で始まる英単語をおれは知らないのが多いなあと思った。上のreprove「しかる」もそうだけど、remit「送る、免除する」とか、replicaでreplicate「繰り返す」とか。あとはensign (p.131)って発音も変わっているし、こんな単語あるんだ、という感じ。tenderに「差し出す」という意味があるのを初めて知った。恥ずかしい。He carefully read the papers tendered to him.のように使うらしい。vistaとかprovisoとか、知っている単語の中に、これはどうだ、みたいな単語が混ざっている感じが、英語好きにはたまらない(のかもしれない)。例文では、「必要不可欠なものしか持っていかなかった」をWe took the bare essentials for ~と訳してて(p.129)、なるほどと思った。  竹岡先生の『ルーツで覚える英単語』という本があって、そちらも語根を扱ったものだが、読み物としてはそっちの方がまだ読める。いくつかこういう本を読めば、ネタとしては結構かぶるはずなので、繰り返せば覚えていくはず。でもやっぱり英語苦手、あるいは英語嫌いな人にはお薦めしない。(16/04/26)

Posted byブクログ

2018/10/15

見開き2ページでひとまとまり。レイアウトがとても良い。同じ語根をもつ単語を縦に並べているのだが、語根部が左右の中心軸になるようにしている。そのレイアウトがとても見やすい。各単語に例文も載っていて良い。

Posted byブクログ