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西洋の哲学・東洋の思想 の商品レビュー

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2018/10/23

●本書の内容を、あまり理解できなかったように思う(理解しようという意識が足らなかっただけかもしれないが)。とはいえ、西洋の哲学と東洋の思想を比較することで、少しばかり両者の文化や考え方の差異を捉えることができ、それぞれの地域に住む人々の人間性について、その一端を垣間見ることができ...

●本書の内容を、あまり理解できなかったように思う(理解しようという意識が足らなかっただけかもしれないが)。とはいえ、西洋の哲学と東洋の思想を比較することで、少しばかり両者の文化や考え方の差異を捉えることができ、それぞれの地域に住む人々の人間性について、その一端を垣間見ることができたのではないだろうか。

Posted byブクログ

2018/06/21

プラトンからデカルト、ヘーゲルなどによって担われてきた西洋哲学と、仏教思想や老荘思想、あるいは近代日本の西田幾多郎や鈴木大拙の思想とを対比し、両者の特質について論じている本です。 西洋の哲学においては「有」すなわち「形あるもの」が重視されてきたのに対して、東洋の思想においては「...

プラトンからデカルト、ヘーゲルなどによって担われてきた西洋哲学と、仏教思想や老荘思想、あるいは近代日本の西田幾多郎や鈴木大拙の思想とを対比し、両者の特質について論じている本です。 西洋の哲学においては「有」すなわち「形あるもの」が重視されてきたのに対して、東洋の思想においては「無」すなわち「形なきもの」こそが根底にあると考えられてきたと著者はいいます。また、西洋の哲学が理論と実践を峻別し、理論のほうを偏重する傾向があるのに対して、東洋の思想では両者は区別されず、実践のなかに生きる知恵が追求されてきたと述べられています。 むろん著者は、スピノザなど西洋の哲学者でありながら東洋の思想に近い性格をもつ思想を展開した人物も存在していることに言及していますが、上述のような大枠のもとで西洋と東洋の思想を大胆に整理しています。 多くの哲学者や思想家がとりあげられていますが、いずれも表層的な紹介にとどまっており、あらかじめ用意されていた結論に押し込められているような印象もあります。

Posted byブクログ