1,800円以上の注文で送料無料

帰らざる復讐者 の商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

復讐物の作品にのめり…

復讐物の作品にのめりこむ要素としてどれだけひどいことを相手にされたのかということが重要だと思いますが、この作品では充分にのめりこめる、主人公:義之の復讐成就を願う立場になれます。

文庫OFF

作者が得意の復讐系の…

作者が得意の復讐系のサスペンス。巨大な組織に立ち向かいます。

文庫OFF

2022/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1977年の西村寿行作品。 父親と妹を謎の組織に殺され、婚約者も拐われた青年医師・原田が、医師の地位を捨てて父親の死の謎に迫る、前半社会派ミステリー、後半復讐サスペンス。 序盤から、原田の父親が太平洋戦争時代に従軍していた、ということに秘密があることは読者に示されていましたが、中盤過ぎに読者に明かされる秘密が、『アレ』だとは! 1981年のベストセラー、森村誠一先生の『悪魔の飽食』よりも4年も早く、それもエンタメ作品として、『アレ』を扱っていたことに衝撃を感じましたね。 読者に謎が明かされてからは、復讐サスペンスになりますが、壮絶なのはラスト40ページ。 舞台はアラスカの山岳地帯になり、巨大な敵が日本国家やCIAから大自然になる、つまりは冒険小説の要素が強くなります。 こうなってしまうと、前半のミステリー要素がどうでもよくなってしまいますが、このラストが作品中で一番熱い気持ちにさせられました。 このラスト40ページを元に、後の西村寿行作品『狼のユーコン河』が生まれたのかな、とも思います。

Posted byブクログ