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キャリー の商品レビュー

3.8

83件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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キングのデビュー長編…

キングのデビュー長編作品。物語の文体と資料の文体が交互に展開される構成は、現在の作家は多用するが当時は珍しかったらしい。

文庫OFF

思春期の少女の心の揺…

思春期の少女の心の揺れと、超能力テーマを重ね合わせた、著者のデビュー長編です。

文庫OFF

 ある「力」を持って…

 ある「力」を持って産まれた少女と、その周りの人に起こった悲劇がとても怖い作品でした。 映画も怖いです

文庫OFF

キングのデビュー作で…

キングのデビュー作ですね。いやあ、趣味がわるい。豚の血をかぶった少女ですからね。いろんな意味で読んでおくべき本です。

文庫OFF

ホラーでもあるんです…

ホラーでもあるんですが、読んでいくとキャリーが可哀想で仕方がなくなります。母親の狂信的な考え方、学校でのいじめ。つらくなりました。

文庫OFF

映画もおもしろかった…

映画もおもしろかったが、小説のどきどき感はさらに迫ってくる感じだった。

文庫OFF

処女作キャリーです。…

処女作キャリーです。書き方が面白いです。

文庫OFF

豚の血が出てきたり、…

豚の血が出てきたり、猟奇的な母親が出てきたり、いじめがあったり、主人公が暴走したり、とにかく生々しくて恐ろしい作品ですが、そのなかに思春期の女の子の心の揺れとか心理の変化とかが鮮明にあらわれている作品だとおもいました。

文庫OFF

2025/01/03

キャリーの生涯(狂信的な母親や、学校の友達など)に心が痛む描写が多く、救いはないのかと読み進めていました。プロムに呼ばれ、そうした負の世界から解放されるのかと思われた矢先、友達のイタズラによって再度、転落していく。 後半の街を崩壊させてしまうほどの力を振り回すキャリーからは、そう...

キャリーの生涯(狂信的な母親や、学校の友達など)に心が痛む描写が多く、救いはないのかと読み進めていました。プロムに呼ばれ、そうした負の世界から解放されるのかと思われた矢先、友達のイタズラによって再度、転落していく。 後半の街を崩壊させてしまうほどの力を振り回すキャリーからは、そうした負の要素を一蹴するくらいの爽快さが感じられます。最後の終わり方も気になりましたが、非常に面白く読めました。

Posted byブクログ

2024/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

もしロスが嫌なやつで、スーの関心にしか興味を持たず、キャリーを女の子として扱わなかったなら、あの一票がキャリーのために書かれることはなかっただろう。その場合、悲劇は避けられたのだろうか。叶わぬ願いだと分かっていても、このシーンではそう願わずにはいられなかった。 スティーブン・キングの小説は『ゴールデンボーイ』と『スタンド・バイ・ミー』を既読しています。それらと比較すると、前二作は物語の結末が暗示的であるのに対して、本作は結末が明示的です。物語の序盤から時折挿入される後日譚の報告書やメアリーの境遇により、物語の結論は容易に推測できました。それにもかかわらず、この本を読む手が止まらなかったのは、多彩な登場人物たちの存在に他なりません。 長年キャリーいじめの中心人物でありながら、理性的で罪悪感を感じる優等生らしさも併せ持つスー。その恋人であるロス。いじめの中心にいながらもスーと比べて甘やかされ、傲慢で復讐心が強いクリス。そして彼女の恋人である不良のビリー。狂信的なキリスト教信者であるキャリーの母ホワイト。デジャルダンは教師としての良心と、女学生と同じような女の負の側面を持ち合わせています。また、校長のグレイルも数少ない良識を持つキャラクターで、出番は少ないながらも、この作品が単なる陰湿な物語にならないための重要な役割を担っています。 それぞれの思惑が複雑に絡み合い、キャリーに対する善意は束の間の夢に終わり、強すぎる悪意に対抗するにはあまりにも無力でした。こうした駆け引きは、確定した悲劇に対してキャリーが少しでも良い結末を迎えられるようにという淡い希望を読者に抱かせ、その希望こそが本作を読み進める推進力となっているのではないでしょうか。 このような物語を読むと、どうすればよかったのか、何が間違いだったのかと考えてしまいます。しかし、『キャリー』においては、幼少期から念入りに人々への憎悪が植え付けられており、冷静に考えれば、キャリーの運命を変える可能性はほとんどなかったように思います。たとえプロムで優勝しなかったとしても、ロスはともかく、スーが進んで彼女と仲良くなる理由はなく、またクリスや他の人々も同様です。たとえ彼女たちと縁が切れても、今後の人生の中で似たような出来事が起こり、キャリーの中に煮えたぎる感情はいつか爆発せざるを得なかったでしょう。

Posted byブクログ