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2015/01/05

 本書は、ちくま文庫から増補新版が出ています。  しかし文庫本は字が小さくて分厚いので、まずは薄くて読みやすい旧版を先に読んでみました。  医療被曝について分かりやすく書かれています。    特記すべきことは、ホルミシス効果を提唱した研究について、6年後に調査をやり直したところ...

 本書は、ちくま文庫から増補新版が出ています。  しかし文庫本は字が小さくて分厚いので、まずは薄くて読みやすい旧版を先に読んでみました。  医療被曝について分かりやすく書かれています。    特記すべきことは、ホルミシス効果を提唱した研究について、6年後に調査をやり直したところ、間違いだと分かったが、ホルミシス効果という概念だけが独り歩きしている、ということ。    また、原爆による体内被被爆児について、小頭症や精神遅滞などが見られた、という記述がある一方で、 「ヒトでは、原爆被ばく者の子ども三万人について遺伝影響が調べられましたが、被ばくしていない人の子どもと比較して変化が認められないと報告されています。」(P91) という記述があることです。  今後の研究の進展によってどうなるか分かりませんが、今の時点では、原爆による遺伝的影響は認められていない、ということでよろしいのでしょうか。    また、私は、本書で「バイスタンダー効果」について初めて知りました。  あまり知られていない概念ではないでしょうか。  原子力ムラにとって都合の悪い概念なので、今後は「特定秘密保護法」による「特定秘密」に指定されるのではないでしょうか?  うっかりブログに書くとアベ色の服の男が現れて……。    ただ、私が思うのは、医療被曝について過敏反応する必要はないのではないでしょうか。  レントゲンやCTでないと分からないこともあるし、早期発見・早期治療が一番です。  医療被曝については、以前、時間をかけて書いた記事があります。 ■[健康]CT検査で数十年後にがんになる確率が少しだけ高くなる    http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140531/p1 ■[健康]CT検査で数十年後にがんになる確率が少しだけ高くなる(2)    http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140601/p1    この記事、本当は三部作にするつもりでしたが、時間切れ&能力不足で書けませんでした。  3回目は、内部被曝について書くつもりだったのです。     医療被曝を過大に問題にしている近藤誠先生が内部被爆については過少に見積もりしすぎないかと疑問に思っていたのですが、何と原子力ムラの曽野綾子と野垂れ死に推奨の本を出して仰天しました。  これはつまり、今後増えるであろう内部被曝由来の発癌を全て医療被曝由来ということにする布石ではないのか。  内部被爆由来の病気が増えると医療費がパンクするので、今のうちに野垂れ死にをブームにしておこう、ということではないか。 ……と妄想したわけです。    それはともかく、内部被曝についてはもっと関心を向けるべきだと思います。  嘘つき詐欺の常習首相の嘘とは関係なく事故後の原発からは未だに放射性物質が垂れ流しになっていますが、 大丈夫なんでしょうか。  医療被曝なんかに惑わされず、内部被爆について厳しく追及していくべきだと思います。    http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20150104/p1

Posted byブクログ