自民党 の商品レビュー
2010/4/10 北岡伸一さんの授業でたらけっこう面白かったので、買ってみた。 戦後の日本政治の流れを大雑把に掴むことができる良書。 それにしても、当たり前だけど、知らないことばっかだなぁ。笑
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自民党ももうすぐ政権交代かな、と思っておさらいの意味をこめて手に取った一冊。 と思ったら小沢さん秘書の影響で分からなくなってきたですね。 自民党が政権を獲得してから、鳩山一郎から宮沢喜一に至るまでの歴史を、首相個人のパーソナリティーと派閥のダイナミズムを中心として描いている。首...
自民党ももうすぐ政権交代かな、と思っておさらいの意味をこめて手に取った一冊。 と思ったら小沢さん秘書の影響で分からなくなってきたですね。 自民党が政権を獲得してから、鳩山一郎から宮沢喜一に至るまでの歴史を、首相個人のパーソナリティーと派閥のダイナミズムを中心として描いている。首相交代や派閥争いがぶつぎりにされて描写されるのでなく、歴史性や必然性を伴った説明はとてもしっくりときて分かりやすかった。 派閥の仕組み、個人後援会の重要性、派閥の性格の変容、自民党が自らの支持基盤にメスを入れなければ支持をつなぎとめることができないというジレンマにおかされていることなど、なるほどなぁと思うこと多数。現役で活躍する政治家のルーツを確認するにも役立った。 ただ、宮沢内閣以後の自民党政権に関しては、色々な性格が変わってきているらしく、この本から自民党の未来を予想するのは難しいなぁと思った。というか予想できない自分のせいかもしれんけど。それにこの本でなく様々なところで、北岡先生が最近の政権について書いているらしいので、それを見よということですね。 教科書的な良い一冊でした。
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自民党政治の分析としてはこの本を置いてない。政治過程論・日本戦後政党論の最高峰。 ただ、この本の中での「保守本流」が親米であるという点から清和会系まで含んでいるあたり、この本が書かれた時期が日本の政治的立場やイデオロギーが喪失し、どういうスタンスを日本が取るのかが見えていなかった...
自民党政治の分析としてはこの本を置いてない。政治過程論・日本戦後政党論の最高峰。 ただ、この本の中での「保守本流」が親米であるという点から清和会系まで含んでいるあたり、この本が書かれた時期が日本の政治的立場やイデオロギーが喪失し、どういうスタンスを日本が取るのかが見えていなかった時代だったことを思わせる。 2009年現在、民主党や自民党左派(保守本流)と清和会系との断絶はより大きくなっている。国内政治と台頭する中国への対応という点こそが2009年現在の政治的断絶の深部であり、その意味ではこの本も55年体制の総決算として以上にとらえられるべきではないのだろう。政治学の業績は、うちたてられた傍から風化する。しかし、それがよいのだ。過剰に「聖典」となる社会科学の本に、いい本などない。
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